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次の瞬間だった。 カラスバは、もう遠慮していなかった。 信者たちが何か言う前に、 御簾の前まで歩いていって―― ためらいなく、その内側に足を踏み入れた。
信者
信者
カラスバ
そのまま、 畳の上に座っていた少年の腕を、ぐっと掴む。
アオ
次の瞬間、 引っ張り出し―― ポフンッ。 勢いそのまま、 少年の体はカラスバの胸にぶつかった。
思ったより、あったかかく 固くて、でも変に優しい感触、
アオ
そのとき。 御簾の外に出たことで、 “神子”としての少年の姿が、はっきり晒された。 顔には、宝石が縫い付けられたような面布。 頬や額に、冷たい輝き。 服は、白と水色を基調にした狩衣。 子供の体には、あまりにも重くて、格式ばった装束。 ……完全に、「神の依代」だった。
カラスバ
そう言って彼は少年の面布に手を伸ばした
信者
信者
カラスバ
そして彼はぐい、と。 少年の面布を掴んで、 そのまま、外した。
少年の顔は 漆黒の瞳 その奥に、うっすらと浮かぶ、 五芒星。 まるで、夜空に閉じ込められた星みたいな目。
ジプソ
信者
信者
アオ
……その瞬間。 信者たちが、 一斉に地面に額を打ちつけた。 ドン、ドン、ドン、と。
信者
信者
信者
信者
信者
カラスバ&ジプソ
アオ
ジュペッタ
信者
信者
信者
カラスバ
カラスバ
信者
信者
信者
神
信者
その言葉で、 僕の胸が、きゅっと縮んだ。
アオ
信者
信者
信者たちは、 誰ひとり、僕を“アオ”とは呼ばなかった。 最初から最後まで。 ずっと。
カラスバ
カラスバ
信者
信者
カラスバ
僕は、 そのおにーさんの腕の中で、 ちょっとだけ目を伏せた。 ……連れて帰る、って。 どこに? 何の保証もないのに。 でも。 それでも。 この畳の匂いより、 この御簾より、 この“神子様”って呼び声より―― 少しだけ、 マシな未来に聞こえた。
信者
信者
信者のひとりが、 狂ったみたいに笑い出した。
信者
信者
ドン、と。 誰かが床に額を打ちつけた。
信者
信者
アオ
アオ
でも、 誰も聞かない。
信者
信者
信者
信者
ジュペッタ
カラスバ
カラスバ
カラスバ
信者
信者
カラスバ
信者のひとりが、 御簾の柱にすがりついたまま、 恍惚とした顔で呟いた。
信者
信者
……違う。 それは。 僕のせいじゃない。
でも、 信者たちは、 完全に“入っちゃってた”。
信者
信者
信者
次の瞬間。 ガシャン!! 外の方で、 何かが割れる音がした。
ジプソ
ジプソ
カラスバ
ジプソ
ジプソ
アオ
……違う。 それも、 僕の力じゃないッ