禁断の

翌日

ちなみにあの便利アイテムとは、 移動したいところめがけて発射すると ロープが勢いよく飛び出して固定され、ロープを巻き上げることで空中に逃げられる 銃型のめっちゃすごいやつだ

俺らは本物の銃なんて使わないから、銃といったらこっちのこと。

ちなみに降下するときにも使えるし

ほんとに便利アイテムなんだよなぁ

ふといるまさんのことを思い出した

言うべきか…？

…やっぱやめておこう

…とは言ったけど

いいこと思いついた！

ちょっと試してみちゃおうかな〜

そう！

潜入調査よ！

いるまさんの家ならなんかしら それらしいものがあるんじゃないかという

安っぽい考えだけど

好きな人と一緒にいられるし

こっちがボロ出さなければ

一石二鳥じゃん？

収穫があるかはわかんないけど

よしよし、いいかんじだ

なんだかんだもう夜も遅い

全然眠くないけど…

そろそろ潜入調査の利点を活かさないとね

よし…プライベートのいるまさんの部屋！

潜入捜査の要のときだ

パソコンは…さすがに見ちゃまずいかぁ

そうするとあんまり物がないなぁ

調査とかできないような綺麗な部屋だ

流れでちゃっかり聞いてみちゃったり

いいこと聞いたかも

参考程度に覚えておこうかな

あ。

いるまさんのこのやわらかい笑顔、 好きだなぁ

やさしすぎてドキドキする…

不思議そうな顔をしつつも布団をかけて くれる。

それから当たり前のように自分も同じベッドに潜り込んできた。

任務まであと少しだし、いつまでこうしていられるかわからない。

だから…いまは好きな人と居られる幸せを 感じていてもいいよね…？