8月12日、月曜日
海の近くに建つ大きな屋敷にとある家族が近付く
るいと
詩帆
るいとは幼稚園児の聡と手を繋ぎ、詩帆は産まれたばかりの赤ちゃんを抱えながら叫ぶ
朱架
朱架
詩帆
るいと
朱架
朱架
朱架
詩帆
この屋敷は、羽望暗W夫妻が購入した別荘である
かなり広く設計したらしく、度々るいとや律の家族を呼んでいる
この屋敷でいちばん広いリビングに着くと、そこには既に他のメンツが集まっていた
ラト
ラト
ラト
詩帆
るいと
律
颯真
颯真
るいと
親友達との会話を楽しんでいると、るいとはシャツを引っ張られる
聡
聡
るいと
颯真
颯真
るいと
颯真
るいと達は準備された部屋へと向かう
るいと
るいと
詩帆
詩帆
詩帆は一般家庭のリビングほどの広さのある、16畳ほどの部屋を見渡しながら言う
るいと
るいと
心
詩帆
詩帆
詩帆は目が覚めた赤ん坊の世話を始める
るいと
詩帆
聡
るいと
聡
るいと
るいとと聡は40畳ほどの広さのリビングに戻り、朱架に尋ねた
朱架
朱架
るいと
朱架
るいと
朱架
るいと
律
律は顔をパァッと明るくして言う
るいと
律
律
律
律
律
るいと
るいと
律の気迫にたじろぐるいとであった
律から指示を受けたるいとは冷蔵庫を開ける
聡
るいと
るいと
るいとは小さいカゴに肉や野菜を入れ、聡に手渡す
聡
聡
るいと
るいと
ラト
聡にわかりやすいよう、ラトが手を振る
聡
るいとは聡がラトに向かって歩いていくのを確認し、冷蔵庫から大きなカゴへ肉や野菜を詰める
るいと
るいとは庭へ食材を届けに行く
るいと
るいと
るいとが庭に着くと、くるみやラト、かいあがバーベキューの準備をしていた
くるみ
くるみ
かいあ
るいと
ラト
ラトは子供達に炭を見せる
ラト
実音
実音
実來
実咲
くるみ
くるみ
ラト
伊月
伊月
ラト
るいと
くるみ
かいあ
ラト
そうしてバーベキューの準備が終わり、大人たちは肉や野菜を焼き始めていた
実來
颯真
実來
柑夏
柑夏
律
律
柑夏
友梨
友梨
ラト
友梨
希里
友梨
伊月
友梨
朱架
伊月
朱架
聡
るいと
るいと
聡
子供たちと会話をしながら調理をしていき、肉や野菜は食べ頃に焼けてきた
律
実來
かいあ
実來
柑夏
柑夏
かいあ
かいあは野菜と肉が交互に刺さっている串を柑夏のお皿に置く
柑夏
それを見て柑夏は顔をしかめる
実來
かいあ
柑夏同様に野菜も刺さっている串を受け取った実來は顔を引きつらせる
実咲
実咲
かいあ
かいあ
柑夏達と同じ串を受け取った実咲は年下の子供達に見せびらかすように野菜を頬張る
実咲
だが、分厚く切られたネギは中にまで味が染み渡っておらず、噛めば噛むほどネギの本来の味が口を支配する
実咲
予想を超えたネギの味に限界を迎えた実咲は口を抑えてうずくまる
伊月
伊月は涙目でネギを飲み込む実咲を憐れむような目で見つめながら、串から外された肉を食べる
ラト
ラト
くるみ
くるみ
くるみはラトのお皿に野菜を入れる
ラト
ラトは入れられた野菜を朱架のお皿に入れる
朱架
朱架
朱架
朱架は隣にいた律のお皿に野菜を入れる
律
律は朱架のお皿に野菜を戻し、戻された野菜を再び律の皿へ…という攻防がしばらく続く
くるみ
くるみ
聡
希里
伊月
ああいうのをいうんだな…
友梨
るいと
みっともない大人達がさらけ出されたバーベキューも終わり、4家族は海で遊び始める
希里
朱架
柑夏
柑夏
柑夏
律
ラト
ラト
柑夏
柑夏
柑夏
律
聡
聡はるいとの背後にしがみつき、海をじっと見つめる
るいと
聡はるいとの問いかけにコクっと頷く
詩帆
聡
詩帆
るいと
るいとは心を詩帆から受け取り抱き上げる
聡と詩帆は海辺から少し離れ、砂をかき集めていく
そこから少し離れたところでは実咲が砂にお絵描きをしていた
実咲
そしてそこに実來が走っていき、絵を踏みつける
実來
実咲
実咲
実來
実音
実咲
実音
実來
朱架
各々自由に遊び、やがて日が暮れ、4家族は屋敷へと戻る
るいと
るいとは聡の頭を撫でながら聞いた
聡
るいと
るいと
詩帆
るいと
るいと
詩帆
聡
聡はるいとの事を上目遣いで眺める
るいと
聡
詩帆
るいと
こうしてるいとたち4家族の年1バカンスは幕を閉じた──