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ブクマ失礼します(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
フォローとブクマ失礼します! 最高です✨
面白かったです。勉強に疲れて久しぶりにアプリを開いたらお話が投稿されており、続きも気になっていたので元気になりました。ありがとうございます。
桃赤 青黄
僕の帰る場所
先生が車をだしてくれて
僕はママの搬送された病院へ急いだ
頭が真っ白になって
息が上手く吸えない
着くと、手術室の前にパパが先に着いていて
仕事を抜けて相当急いで来たのだろう
額には汗が垂れていた
黄
桃
パパの顔を見たら
何故か涙が溢れて止まらなくなってしまった
黄
桃
そんな僕を優しく抱きしめるパパの手は
酷く震えていた。
僕だけじゃない
大人なパパだって怖くて怖くてたまらないんだ
するとバタバタ大勢の足音がして
警察や刑事の人達が来た
話していた警察の1人が僕が泣いているのに
気づいたのか気を使って言葉を止めた
桃
パパはぺこりと頭を下げた
どうして....どうしてママが刺されたの....?
ママは決して恨みを持たれるような人じゃない
それに家から出ないように
パパが厳しく言ってたはず
黄
桃
パパは顔を歪めて
苦しそうに話し出す
桃
桃
黄
知らなかった。
「おかえり」
あんなに笑顔で
僕の側に居てくれたのに
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
パパは悔しそうに唇を噛み締めた。
僕も悔しくてやるせなくて
ママから貰ったお守りをぎゅっと
握りしめて
泣くことしか出来ない
あんまりそこからは覚えてない
目の前が常にぼやけていて
哀しくて
悔しくて
苦しくて
やるせなくて
黄
青
ゆっくり瞼を開けると
綺麗な水色の瞳と目が合った
黄
慌てて起き上がり、当たりを見回すと
そこは真っ白な病室で
朝日が優しく差し込んでいた。
もう次の日になっていたらしい
大事な事を思い出して急に頭が冴える。
黄
黄
青
また溢れてくる涙目の僕を
青ちゃんは身を乗り出して
優しく抱きしめた。
青
黄
青
急になんだか身体の力が抜けて
彼に寄りかかってしまった
青
青
黄
わざとらしくため息をつき
さっきよりも強く抱きしめられる
青
青
青
黄
フラフラと立ち上がり、
ママ達のいる病室に行こうとすると
青ちゃんが支えてくれた。
病院に入ると
パパがママに寄り添うように、
橙は小さなベビーベットで
すやすや眠っていた。
一晩中泣いていたのだろう
パパの目元は真っ赤に腫れていた。
橙は警察の人が連れてきてくれたそうだ
パパに借りたタオルケットをかけ
僕もママの眠っている隣に座り
その細くて小さな白い手を握った。
いつもみたいに暖かくて
思わず涙が零れる
どのくらい経ったのだろう
パパが小さく呻き声を上げて
ゆっくりと起き上がった
桃
黄
桃
黄
僕が少し笑うと
パパは馬鹿みたいに顔を
くしゃくしゃにして
何度も何度も
良かったと呟いた
それから一旦僕達家族は家に戻ることになって
シャワーを浴びた後
何か作ろうと思い
キッチンを覗くと
僕は膝から崩れ落ちてしまった
そこには冷めきった夕飯。
そして、ガトーショコラの材料が
並べてあった。
「黄ちゃん....?」
「ママ....」
「どうしたの....?」
「今日友達と喧嘩しちゃって....」
「そっかぁ....よしよし」
「じゃあ今日はママとガトーショコラ作ろうか!!」
僕がよく辛いことがあると
決まって大好きなガトーショコラ。
時には一緒に作ったりもして。
「ママのガトーショコラ食べると、辛い事全部どうでも良くなっちゃうの....どうしてかなぁ....?」
「ふふwそれはママの愛情がたっぷりはいってるからかなw」
桃
座り込む僕に
シャワーを浴びて出てきたパパが
心配そうに駆けつけてきた
黄
一緒に何度も何度も作った事があるから
並べてあった材料が足りなかった事くらい分かる
きっと優しいママの事だから
買いに行こうとしてくれたのだろう
そしてそのまま....
黄
桃
泣きくずれる僕にパパは柔らかく
安心させるように笑う
桃
桃
黄
桃
黄
僕は声をはりあげて
パパの腕の中でわんわん泣いた。
何度も何度も
謝って、
ママの優しい顔を思い浮かべながら
いやぁ、ほんとね あの日勇気出して 物語投稿初めて よかったなって思ってます 皆さんありがとうございます(*´ω`*)