No.2 『君のお父さんは、助かったよ。』
あの日から、月をよく見るようになった。
何日か経っても、父の様態は変わりはしなかった。
やっぱり嘘だったんだなぁーなんて、少しがっかりしてしまった。
けど、月が更に輝いてるみたいで、少しドキドキした。
お金もなかったから、スマホもゲーム機も買えなかった。
だから夜は、家で1人、あのベランダで、空を見るのが日課だった。
「……また会えないかなー…」
なんてね。
ガチャンッ!
背後から…物音?あれ、これデジャブな気が…
🦁「いててて……まだ下手だなぁー…僕も。」
「あれ?」
あのお月様じゃない。((何だその呼び方
🦁「?なに?」
「え?ぁ、いやいや!不審者ですよね!?」
🦁「ん?不審者?」
「…」
もしや…この人…
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🐰「僕以外にも…火星とかぁ…水星とかにも…持ち主がいてぇ…」
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お月様と同じ感じの人…?火星とか水星とかの人…?
「あの……星の持ち主とかだったりします…?」
はぁ、何聞いてんだか。こんな人ただの不審者…
🦁「そう!正解!水星の持ち主でーす!!」
合ってたー
🦁「というかそれより、グクと会ったことあるよね?」
「……グク?」
🦁「あ、いや…んーと、月の持ち主。」
「あっ!お月様!」
🦁「お月様?(笑)」
「グクって名前だったんですね…」
🦁「でもオッパじゃない?(笑)」
「年上なんですか?」
🦁「年上って言っても、グクの年は……」
🦁「約45億歳だからね(笑)(笑)」
「えっっ!?!?」
「めちゃくちゃ年上じゃないですか……」
🦁「ちなみに俺も約45億歳(笑)」
「えぇぇ!?ぉ、お若い…デスネ……?」
🦁「(笑)ありがと(笑)」
🦁「!そうだ!」
「?」
🦁「君のお父さん」((プルプルプル‼
「!すみません汗」
🦁「んふ、いいよ(笑)」
「…もしもし?」
母「あっ、もしもし!?○○!?」
「っ!?どうしたのっ?」
母「お父さんが治ったのよ!!」
「…え……?」
母「治ったの!!!お医者さんから急に連絡があって、何かと思えばお父さんの様態が急に変化して…!」
母「今かわるねっ!?」
「えっ!?」
父「…○○ー?(笑)」
「…おっ、お父さんっ……?」
父「あぁ、そうだよ(笑)」
小さい頃しかお父さんに会ったことがないから、久しぶりで……鼻の奥がツーンと痛くなった。
「うぅっ、……んっ…ふっ……((涙」
🦁「!だ、大丈夫…?(小声)」
「うんっ……大丈夫っ…」
父「?誰かいるのか?」
「えっ、!?あっ、いやううんっ!誰もいない!」
父「?そうか?」
「うんっ、!そ、それより私もお父さんのとこ会いに行ってもいいっ、!?」
父「あぁ!もちろんだよ!待ってる。」
「じゃ、またね、!」
父「また!」
プツンッ
🦁「…お父さんの事を助けてくれたのは、グクなんだよ。」
🦁「すっごく頑張ってた。」
「っ、!」
🦁「…グクは忙しいから、僕が代わりに来たんだ。」
「……グクさんに言っておいてください。」
「父を助けてくれてありがとう」
「って。」
「……もう…会う事もないでしょうけど。」
🦁「えっ…!…なんで、?」
「これ以上の願いなんて、ないですから。」
🦁「え……」
「……じゃあ、病院行ってきますね、(笑)」
🦁「……」
ガチャン!
嘘をついた。
まだ私には、願いがある。
はぁ…あの人…寂しそうな顔してたな、
申し訳ない。けど、もう…
グクさんには迷惑掛けれないな。
−🏥−
病院の前まで行ったら、出口の近くでお母さんとお父さんが待ってくれていた。
「お父さんっ!!」
父「○○!」
ギュッ…
「久しぶり…!」
父「悪いな…こんな弱い父で。」
「ううんっ!お父さんは強いよ!」
父「ふふ(笑)、ありがとう。」
母「帰りましょうか(笑)」
父「そうだな(笑)」
「うんっ!(笑)」
. . .
ありがとう……グクさん
でもね?グクさん。
私にはもう一つ願いがあるの。
でも、それは絶対にグクさんに教えられないし、
グクさんにもわからない。
これは、私だけの秘密。
…今夜は……月が綺麗だね____
皆様こんちわえむです❗
いかがだったでしょうかー
なんか短くなっちゃいそう…
頑張って長くしますね!
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それでは、素敵な一日をお過ごし下さい。
コメント
20件
月のうさぎってグクだったのかぁ…そりゃ綺麗だわ(
アハハ。キレイデスネ。