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時間はもう日付けを跨ごうとしている中、ぼくは1人スマホの画面を見つめてため息を吐いた。
涼架
寂しさを抱えながら元貴のベッドに座り込んだ。
ここ数カ月、元貴が遅くなる日が増えていた。
理由を聞いても仕事が忙しいの一点張り。
でもほんとうは知ってる、
仕事なんかじゃなくて浮気してるから遅くなってる事。
この前たまたま仕事帰りに見ちゃったんだ、綺麗な女の人と腕を組んで歩いてる元貴の姿を。
涼架
言ったら僕たちの関係が終わってしまうんじゃないか、それが怖くて何も言えない。
涼架
独り言のように呟いた言葉は、虚しく部屋に溶けた。カーテンの隙間から外をみると静かな夜が広がっている。
僕にできるのはただ1人で帰りを待つだけ。
元貴が帰ってきたのは午前2時を過ぎた頃だった。鍵の回る音が聞こえてきたから急いで玄関へ行く。
涼架
笑顔で出迎えたけど元貴は僕の方なんか視線も向けずに靴を脱いでリビングに行ってしまった。
先に行ってしまった元貴を追いかけて、そっと尋ねた。
涼架
一瞬、元貴の動きが止まった。
面倒くさそうに顔を顰めて低い声で答えた。
元貴
元貴
冷たい声に胸が締め付けられたように苦しい。言い返すことも怒ることも出来ず、ごめんとだけ言って俯いてしまった。
元貴は俯いてる僕を気にせずソファに座りスマホを触り始めた。
なんにも言えない自分に嫌気がさす。でもそれより元貴を失うことの方が僕にはずっと怖かった。
涼架
思わず本音が口から出てしまった。
涼架
もちろん元貴にも聞こえていて苛立った顔をこっちに向け睨みつけてきた。
元貴
視線に圧倒されて、悲しくて涙がこぼれそうになった。
涼架
元貴
スマホに視線を戻して僕の方に顔を向けなくなった。
僕は悔しくて涙をこらえた。
涼架
どんなに冷たくされても元貴が好きで、だから何も言えなかった。