次の日、僕は仕事の昼休み中にスマホを眺めていた。
元貴からメッセージは昨日の夜から何も来ていない。
涼架
不安な気持ちのままボーッとスマホを見ていると、同僚が声をかけてきた。
同僚
涼架
無理やり笑顔を作ってスマホをカバンにしまった。
考えていても仕方ない、そう言い聞かせながら同僚たちの元へ走った。
その日の夜
僕は片付けや夕飯の用意をして元貴の帰りを待っていた。
涼架
テーブルの上に用意した料理は冷えてしまった。
連絡するか迷ったけど、またうるさいと怒られるのが怖くて何も送れない。
涼架
そう信じたかった。
でも、スマホは暗い画面のまま動かなかった。
その頃、夜の繁華街では元貴が知らない女性と楽しげに笑いあっていた。
腕を絡めて歩く女性が甘えるように話しかける。
モブ
元貴
最近ではもう涼架には見せなくなった優しい笑顔で女性の頭を優しく撫でた。
元貴
内心で確信してるから罪悪感は全く感じてない、むしろりょうちゃんの寂しそうな顔で興奮するから余計に辞められない。
元貴
元貴
日付が変わった頃、元貴がようやく帰ってきた。
玄関が開く音が嬉しくて急いで限界に向かう。
涼架
でも元貴は僕の事を無視するみたいにそのままリビングに行ってしまった。
慌てて後を追いかけた。
涼架
元貴
思わず一瞬声を詰まらせてしまった。
涼架
元貴
涼架
ズキリと心が傷んだ。
元貴がどこで誰と食べたのかなんて考えたくない。
でも疑問はどんどん浮かんでくる。
涼架
元貴がそのままソファに座りスマホを触り始めた。
その隣に僕も座って小さな声で言った。
涼架
元貴
冷たい言葉に胸が痛い。もうさっきからほとんど顔も見てくれない。
涼架
自然と涙がこぼれてきたけど、元貴に気付かれることは無かった。
コメント
5件
書き方凄い好みです🤤🫶
本当に続きが気になり過ぎて夜しか寝れ無いかもしれません(?)