霊
これは、なんだ?感触や外見がさっきとは全く違う
霊
まるで、人間…
霊
心臓がうるさい、呼吸が荒い、当然だ、自分が、人、を殺して、しま、った。
幽
誰かが何かを言っている。それがなんなのか、分からないまま僕の意識は闇へと消えていった。
走る、走る、弟を背負って。 お兄ちゃんなのに、弟を守れなかった。
幽
涙が出そうになる。弱い自分が惨めで、それが、悔しくて、自分を責め立てる。
幽
弟にだけは、こんな真似、させたくなかった。やるのは俺だけでよかった。
俺たち家系は、人が生み出した化け物…腐呪者を殺すために生まれた一族
初めて腐呪者が出たのは遡ること江戸時代、ある、まじない使いがいた。そいつは、人を恨み、世間を恨み、禁忌に触れてまで世間に復讐をすることとした。
その禁忌というのが、お呪いだ。まじない使いは、自分の使うまじないを、『お呪い(おまじない)』として、人を呪う術を作った。
お呪いを使うと、人を呪うことが出来る。お呪いは、なんにでも使える。操る、呪う、自身に付与する、術者が秀でていればいるほど強く、鋭く変化する。
そして、そのお呪いは一部の人間へ伝わり、そいつらは皆、世界を恨む者。そして、俺たちこそがそいつらを根絶やしするべく、その為だけに生まれた一族。
…俺たちは、兄弟として生まれた。兄である俺は、弟に仮にも生きているモノを殺させたくなかった。だから俺は、霊に一族のことを隠し、学校や、仕事だと嘘をついて、腐呪者を殺し続けていた。
…でも、死んだ。自分の力不足。霊には、事故ということになっているようだった。
幽
幽
幽
幽
幽
いくら自分を責めたって、変わらない。こうして、また現世に降り立っているのは、弟を守るため
自分を責めるためでは無い。
状況は最悪、霊が目覚めない。 こんな時に襲われでもしたら…守れない、確実に。…正直、今体は使い物にならない。
事態は一刻を争う。
幽
走る速度をより1層早め、くらい闇の中をかけていくのだった___
コメント
5件
ふぉろーあたっく!
超BADなお呪い(おまじない)
Σd=(・ω-`o)グッ♪