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コメント
3件
続きが鬼気になる‼️神作の予感✨👀
今は午前1時 夜も深まる頃だ。
空を見上げて、こうつぶやいた
??
その哀れな独り言は誰の耳にも届かず、夜空に溶けた。
ベランダに通じるガラス戸を開けて外に出る。
ひんやりした風。黒い空。吸い込まれてしまいそう。
ベランダの柵に、腰掛けて、またつぶやく。
??
これで、何もかもおわり
柵から手を離す。風が体を捉え、空中へ運ぶ。」
夜空に真っ逆さま。空が見えた。
マンションの30階から落ちたんだ、間違いなく「死ねる」
あれ、落ちるのって、意外と長い。
体が向きを変えて、地面が見える。ぐんぐん近づいてくる。
鈍い音を最後に意識は無くなった_
気づくと病院にいた。体は。
私はその少し上を浮いて自分の体を見ていた。
そう、私、幽霊になったんだ。
ーーーーーーーー!!!ーーー!
隣の部屋から、お母さんとお医者さんの声がする。行ってみよう。
ドアを開け…あれ?私の手は取っ手をすり抜けた。
窓も閉まっている。出られない!?
天使
天使
??
なるほど。それで、言われた通り壁に体を押し当ててみた。
一瞬つっかえる感触があって、そのあと何事もなくすり抜けた。
その部屋には予想通り、
医者と向き合っている母がいた_
医者
医者
母
泣き叫ぶ母親と冷静な医者。
??
母
美琴…私の名前だ。
母
私の父は、事故で亡くなった。1年前に。
医者
母
美琴
私の声は、届かなかった。
そういえば、私は遺書を書いた。見つけられなかったのだろうか…なぜ?