テラーノベル
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疑問に思った私は、今家への道を飛んでいる。
途中、横を通った男の人の腕時計を覗いてみると、今が12時だとわかった。
家の前に着いた。ドアを開け…あ、すり抜ければいいんだ。
美琴
聞こえるはずもないのに、そう口に出していた。
廊下を飛んで自室へ直行する。
美琴
思わず声が出た。部屋の中は、私が最後に見た時と変わっていなかった。
遺書は無造作に置かれ、ベランダへのガラス戸は開け放されて、
風が吹き込んでカーテンを揺らしている。
時が止まったように、何も変わっていなかった。
あれ?廊下からドアを開ける音がする。
コンコン
ガチャ
茜
美琴
もちろん私の声は聞こえない。茜は、私が死んだことを知らないのかも。
すると茜は、机の上の遺書の入った封筒を見つけた。
茜
茜は中を見て内容を読み始めた。
母
茜
お母さんは平然を装っていたけど、目は赤く、明らかに動揺していた。
茜は、うまく動揺を押し殺していた。
母
その一言で、私はお母さんが何を言おうとしているのか悟った。
母
茜
母
茜
母
茜
お姉ちゃんだよ
コメント
2件
妹お姉ちゃんが辛いの分かってて泣く(´;ω;`)