狐の過去です

結愛華は狐の姉で悠久は兄です

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

ｶﾞﾁｬ

次の日

ルアさんは光のように、ﾊﾟｯと消えた

その時のルアさんはとても輝いていて、とても、とても！

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

その後、警察が来た 僕は急いで部屋に戻り、警察にはねていたと伝えた

警察によると、ルアさんは捕まったらしい

そこから一年、僕は中1になった

ゆあねぇはいつも働いて、兄は…

兄はいつも上から目線 正直きもいし、カッコつけてるようにしか見えない

両親の借金は返せたけど家族関係はずたぼろだ

嘘だけど…

かれこれ、１週間で食べたのは水だけ、いや飲んだか

とにかく、食べてない

あぁ、また偽りの笑顔…

ほんとはすっごく辛い… 死にたい 泣きたい 痛い 苦しい 助けて…

全身の力が抜ける 倒れた衝撃で膝が痛い でも、膝よりゆあねぇに嘘をついたことが一番痛い

泣きたいのに泣けない 助けて欲しくても言えない 吐き気がするのに吐けない 疲れているのに倒れない 寝たいのに寝れない 笑いたいのに笑えない 楽になりたいのに死ねない

こんなことを口にしていたら、いつの間にかに部屋に着いた

もう疲れた…

後日

放課後

一瞬で血が引いたのが分かった

当たり前じゃん

だって…

血まみれのゆあねぇがいるんだから

ゆあねぇは間違いなく死んでしまった…

けど…

その時のゆあねぇは笑っているように見えた

まだ生きてるって心に言い聞かせた

大丈夫…ゆあねぇが死ぬわけないじゃん

あれは自分だ、ゆあねぇじゃない自分だ…

なんて…

ただの言い訳にしかならないのに…

何で、赤信号を渡ったんだろう…

何で、ゆあねぇの好きなようにさせてあげなかったんだろう…

何で、僕だけが生きているんだろう

ゆあねぇ…優しいじゃん

ゆあねぇ可愛いじゃん

ゆあねぇ何も悪いことしてないじゃん

悪いことをしたのは僕なのに…

神様はいじわるだなぁw

こんなにいい人を殺すなんて…

やっぱ、好きな人が死んじゃうと悲しいんだな…

僕は疲れて寝てしまったらしい

この時の記憶はこれしか残っていない…