にこ
ねぇ、りほ
アイスクリームを食べながらスマホを触っているりほに声をかける
りほ
ん?
にこ
最近さ、ずっとスマホいじってるよね
そう言った瞬間、りほが何かを思い出したかのように動きがピタっと止まる 何秒か止まった後、何事も無かったかのような口調で そう? と返してくる
りほ
別にそんな事ないと思うけど
にこ
…誰かにメッセージ送ってる?
りほ
あ、うん
にこ
誰?
りほ
気になる?
にこ
……気になる、
逸らしていた目をりほに向けるとりほは少し口角を上げた
りほ
ゆうただよ
にこ
え、?
りほ
ゆうたと話してた
りほ
話すって言っても相談だけどね
にこ
…なんで?
りほ
なんでって?
にこ
相談ならうちにすればいいじゃん
にこ
1番近くに居るんだし、恋人なんだし…
りほ
にこには出来ないの
にこ
だからなんで?
りほ
にこに相談したらダメなことなの
にこ
うちの事信用してなんいんだね
りほ
え?
にこ
恋人なのに相談出来ないって…信用してないからでしょ?
にこ
うちが頼りないから
りほ
違う、信用してるよ
にこ
…もういいよ
りほ
ねぇ、西?ごめん
りほ
ねぇってば
にこ
1人にして、
りほ
ねぇ、西。ごめん……
耳を塞いで寝室へと早足で向かった
にこ
ぐすっ、ぐすっ、、
あれからずっと泣き続けていた 何時間か経ったあと寝室のドアが2回ノックされ、りほが入ってきた
りほ
入るよ
りほが入ってきたと同時に毛布にくるまり目を瞑る
りほ
西……
数十秒間ドアの前に立ち止まり、深呼吸をしてこちらに近付いてくる
りほ
あのね
りほ
ちょっと言うの抵抗あるんだけど、
りほ
…うち、にこを嫉妬させたかったの、、、
にこ
え、、しっと、?
りほ
そう
なんで?と聞き、くるまっていた毛布から顔を出して座る
りほ
…前はさ、にこずっとうちにベタベタだったじゃん?
りほ
なのに最近全然追っかけ回さないし、ベタベタしないし、仕舞いには話す時に顔すら合わせてくれなくなったし……
にこ
いや、それは……
りほ
分かってる、うちが『やめて』とか『暑苦しい』って言うからしなくなったんでしょ?
にこ
うん
りほ
そんな事本気で思ってるわけないじゃん…やめてなんて思った事ないし、むしろもっとやってほしい、、
りほ
けど、うち甘えるの上手じゃないから…どうしたらいいか分かんなくて……
にこ
それでゆうたに相談してたの?
りほ
うん、、、
遡ること1週間前_____
〜コムドットハウス〜
ひゅうが
〜〜じゃないっすか?
にこ
いや、これはやばいべ
ひゅうが
えー?そうかなぁ(笑)
りほ
トイレ借りるね
ゆうた
うぃーす
りほ
スッキリ〜
りほ
あれ、にこ達は?
ゆうた
買い出し行きました
あむぎり
なんか、お酒足りないって
りほ
えー、うちも行きたかった
ゆうた
残念〜
りほ
はぁ?うざっ
ゆうた
あはは(笑)
りほ
……あのさ、相談あるんだけど
ゆうた
相談?
あむぎり
え、珍しい
りほ
うん…
あむぎり
にこさんの事ですか?
りほ
バレた?
あむぎり
はい(笑)
ゆうた
なるほど……
あむぎり
んー…
ゆうた
て言うか、りほさんって意外と乙女ですね
りほ
まぁ、一応女なんで
あむぎり
一応(笑)
あむぎり
……あ、嫉妬作戦とか!
りほ
嫉妬?
あむぎり
そう!
ゆうた
ん、いいかも
りほ
なるほど、ありがと!
りほ
ねぇ、うちだけじゃ不安だからさ3人でグループLINEつくってそこで会話しよ
ゆうた
分かりました!
あむぎり
OKです
りほ
出来た!
にこ
ただいまー!
りほ
あ、おかえり
ゆうた
おかえりなさーい