N美
今日も学校かぁ......
N美
苦手な教科もあるし最悪...
おじいさん
おはよう、N美ちゃん
N美
おじさん!おはようございます!
おじいさん
今日も元気で可愛いねぇ
N美
ありがとうございます
おじいさん
じゃぁね、学校頑張るんだよ
N美
はーい
おじさんは家に入るのと同時に──
N美
......
N美
(なんか....気配がする...)
N美
ふーーっ
深呼吸をし、振り返──
S助
おはよう
N美
!
N美
え、S助...
N美
(じゃぁあの気配も....?)
後ろを振り返るが人影はない
N美
(.....またか)
帰宅後
N美
......
N美
もう...なんでなの?
N美
(S助はあの日から...)
1週間前
N美
おはよう!
S助
おはよ....
N美
元気ないなぁ
S助
N美
S助?
S助
ん、あぁなんでもないよ
N美
(あの日からやたら目が合うんだよね...)
N美
(いつも視線を感じる...)
N美
(そして視線の先には...)
「必ずS助が居る」
カラン
N美
...なんの音だろ?
N美
(外だよね?)
ちらりと窓を視界に入れた
N美
っあ
N美
(声に出しちゃダメだ.....)
窓にはS助がこちらを覗いていた
翌日
S助は死んだ
N美
なんで..........
N美
(なんで死んだの...)
N美の心には2つの感情があった
悲しみと
安堵
担任からS助の死因を話した途端クラスはざわめいた
N美もその中の1人だった
N美
嘘.....
N美
(先生から言われた死因...ありえないよ...)
「撲殺なんて...」
A子
最近学校来ないね
A子
何かあった?
A子
S助のことまだショックなの?
N美
N美
違うよ
A子
じゃぁ何?
「視線を感じるの」
A子
え....
A子
でもその正体ってS助って言ってたよね?
N美
うん、そうなんだけどね...怖くて
A子
そっか.........
A子
A子
あ、そういえば日記の話聞いた?
N美
日記?
A子
やっぱ知らないかー
A子
数日前先生がホームルームで話してたの
A子
S助の部屋から日記が見つかってね
N美
え....日記なんかつけてたんだ
A子
N美が言う"あの日"の日記ね
S助
大変なことに気づいてしまった
S助
一体いつからなんだ?
S助
いや、そんなことはどうでもいい
S助
守らないと
A子
って書かれてたらしいの
A子
私、N美の事じゃないのかって思うんだけど
N美
N美
他の日には何か書いてあった?
A子
え〜っとね.....たしか
S助
まただまたいる
S助
俺がずっと見ていてやるからな
S助
あんなやつ現れないようにしてやる
S助
ほぼ1週間ずっとだ
S助
だんだんイライラしてくる
S助
もうあいつなんて殺した方がいいのか?
S助
大丈夫、守ってやるから
N美
私の事...だよね
A子
うん、そうだと思うけど
A子
「守ってやる」って何からなんだろうね
N美
分かんない...でも私に危険が迫ってたのかも...
A子
よく分かんないけどまだ視線を感じるんなら気をつけなよ?
N美
A子
N美?
N美
はぁ.....はぁ....はぁ
N美
な、なんで....
N美
窓....に
おじいさん
やっと邪魔が無くなったね
N美
なんで....入ってこないでよ!!
おじいさん
ずっとN美ちゃんの後をつけてたのに全然気づいてくれないんだから
おじいさん
そしたら男と帰り始めたろ?
おじいさん
少し前な俺を殺そうとあの男が来たんだ
おじいさん
殺したやったよ
N美
やめて....やめてよ....
おじいさん
あんなのといるからもうN美ちゃんは汚れた
N美
う.....ぐ
おじいさん
大丈夫、死んでもずっと一緒さ
おじいさん
服をぬがして剥製にして.....
おじいさん
ずっとおじさんと一緒さ