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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

1 - 一番星のキミに恋するほどに切なくて。

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2022年06月01日

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亮平

時刻は午後12時45分。
午前中から涼太さんはずっと、爆睡中。
今日は仕事がお休みらしい。
康二さんの病院へ行った日から数日が
たった。
体調は、康二さんが処方してくれた貧血
の薬のおかげで、いくらか楽になった。
けれど、僕の場合は骨髄で血球が作られ
ないから、これじゃあ輸血しないかぎり
気休めにしかならないって、康二さんが
教えてくれた。
僕はベットで寝ている涼太さんの頬を
ちょんちょんと突ついてみる。
亮太さんからの返事はない。

亮平

「僕が言うのもなんだけど、涼太さん
学校はいいの?」

亮平

いつの間にか、同じベットで寝るのが
当たり前になっていた。
最初は緊張したけど、今は一緒じゃない
と落ち着かないから不思議。
一緒に寝ても、涼太さんはなにもして
こないし、大切にしてくれてるんだなっ
てわかった。
涼太さんのそばが一番安心できる。
それにしても……3年生って、受験とか
就活とか、忙しいんじゃ……。
あ、でも、涼太さんは家の仕事を
継ぐのかな?

涼太

「……単位落とさない程度に、
行ってる……」

亮平

「わっ、起きてたの?」

涼太

「亮平の声で……起きた」

亮平

まだ寝ぼけ眼(まなこ)な涼太さんに、
僕はなんだか胸がドクンッと高鳴った。
寝ぼけてる涼太さん、可愛いなぁ……。

亮平

「え、じゃあ涼太さん、今日は学校
行かなくて大丈夫なの?」

亮平

そう、期待をこめて尋ねると「Zzz」と
涼太さんの寝息が聞こえてきた。
どうやら、また眠りの世界に旅立って
しまったらしい。
僕はつまらなくて、寝室からリビングへ
向かうと、途方に暮れた。
昨日も疲れきった顔で帰ってきた涼太
さんを起こすのはかわいそうだし……
かといって、やることもないし。
昼ごはんの準備はもうできている。
洗濯もしたし、少し休もうかな。
そう思ってソファに腰かけたとき……。
ードンドンドンッ!!(ドアの音)
激しく玄関のドアを叩く音がした。

亮平

「えっ……?」

亮平

な、何事でしょうか!?
あわててドアに駆け寄り、そっとのぞき
穴をのぞくと。

亮平

「ひっ……」

亮平

ガラの悪い人がたくさんいた。
え?
借金取り……?
ードンドンドンッ!!(ドアを叩く音)
ど、どうしよう!!
涼太さん読んだ方がいいのかな!?
ドアの前でワタワタとあわてて
いると……。

A

「そーうちょーっ!!」

「れーんさーん!!」

亮平

あれ?

亮平

涼太さんの知り合いなのかな?
総長って……。

亮平

「……暴走族の人?」

亮平

涼太さん、たしか暴走族の総長だって
言ってたよね……。
ーガチャン……キィー(ドアを開ける)
すると、金、銀、緑、赤……色とりどり
の髪をした人が4人いる。
わぁ……ある意味、絶景?
きっと涼太さんの知り合い……だよね。

亮平

「あ、あのっ……涼太さんの仲間さん
ですか?」

亮平

そう聞くと、バッと視線が僕に集まった

C

「……えっ……君、……誰……?」

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