偽 り .

新しい母親ができた。 いい人だった。

赤井りいぬ。 高校2年生。 母親が死去し、父親が再婚しました。

正直、嫌で嫌で仕方がなかった。 吐き気がして、苦しくなる。

でも、いいの。 お父さんが、喜ぶなら。

兄弟の面倒だって、いい子だって 演じてみせるよ。

だから、どうか、どうか1歩踏み入ってこないで欲しい。 表面上だけでいいの。 余計な愛は要らない。 心配も、 気まずさも。 全部、要らない。

ﾊﾞﾀﾝｯ

ここんな関係が1番。 これ以上でも、これ以下でもなく、 深くも、浅くもない。 理想の家庭を築く。

もともと、仮面を被るのは得意。 ただ、疲れないわけじゃない。 部屋について誤魔化してた疲労がどっとのしかかって来た。

俺だって、

あるわけないか、w

いつになつたら、開放されるのでしょう。

神様。 どうか、俺を殺して、 明日になったら、りいぬと言う存在ごと、無かったことにしてください。

さとみside

正直、りいぬお兄ちゃんはよく分からない。 完璧で、理想の兄だとは思う。 だけど、

なにか、赤の他人っぽい なんて言うんだろ、 色々偽っているような感じがする。

俺たちの合間には 分厚い壁があって 絶対に立ち入らせてくれないような、 そんな雰囲気が出ている。

不安だったから。 ただ純粋に、りいぬお兄ちゃんが壊れてしまったわないように、親に相談した。

でも、だめだったんだ。

やっぱり何も分かってない。 だめだめな偽善者。 りいぬお兄ちゃんに、幸せは訪れるのでしょうか。

りいぬside

毎週日曜日。 俺たち家族には、家族会議がある日。

1週間の疲れが溜まっていて、 正直限界にまであった。

あ、やばいかも。 深入りされそう。

なぜこんなに無理やり言わされなければならないのか。 俺には分からない。

だから嫌。 心配しても結局は偽善者でしょ？ なら、最初から心配なんて要らないんだって。 軽い気持ちで、俺の気持ちに立ち入ってこないで。

そんな気持ちを無理やり押さえつける

そこで俺は何かが切れた。

包丁をお父さんに向ける。

力尽きた。 お久しぶりです。 投稿さぼっててごめんなさい。 はーとこめんとぶぐま沢山ください。 よろしくお願いします