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ハナ
ジフ
ハナ
服の上からもあってか、燃える速度は遅い。
でもそれは、命の時間が刻々と減っていくことを、まるで焦らすようだ。
ハナ
ジフ
ジフは黙って聞く。 ハナの腰あたりが焼けてゆく。
身軽になったな、とハナは思った。ジフは起き上がり、ハナを抱きかかえるようにした。
腰あたりの感覚がない。
燃えている箇所は痛みがなく、先に死を迎えているかのようだった。
幸い、大きな岩があるので、風は肌に感じるが暗黒竜などの心配は要らなそうだ。
ハナはぎゅっとジフに抱きついた。お互いの顔は見えない。
ハナ
ジフ
ハナ
ジフ
ハナ
いろんな箇所が焼かれていく。 ハナは自分の身体が焼けていくことを実感している。
ハナ
ジフ
ハナ
指先が焼かれて…腕も…
ハナ
ジフ
ハナ
ハナ
お互いの顔が見えるように、向き合って座るような形で、ジフはハナを支えた。
ハナの下半身と腕はもうなくなっていた。
二の腕もだんだんと焼けてきている。
身長が高いので、胸元にはハナの顔があり燃えるのが早くなった。
ハナは、ジフの胸元に顔を埋める。ジフはハナをぎゅっと抱える。
そして改めて向かい合ってお互いの顔を見る。
ジフも、ハナも涙が溢れている。
焦燥感に駆られた。
これは言わなければならないと思った。
ハナ
ハナは言えそうになかった。
好きだと伝えたかった。
ジフは何が言いたいのか悟った。
ジフ
ハナ
そっと唇を重ねる。
初めての感触だ。
ハナは、優しく微笑む。 その顔は所々焼けている。
ぱち、ぱち、と燃えて、闇が飛び散る。
瞬きをした。
気づけば、そこにハナの服が落ちている。
ジフ
瞬く間に消えてしまったハナに、ジフは我に帰る。 呼んでも返事はしない。
ぽっ、と数多の火玉が出て、ジフの胸元へ収まる。
エネルギーが回復した。
ジフ
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