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春風が運ぶもの

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春風が運ぶもの

4 - Chapter1〜ep4〜

♥

166

2025年10月02日

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rn

そーいえば、

rn

るな達の班今5人しか居ませんよね

職業体験先が決まり、俺たちは雑談タイムに入った

na

確かに…

ur

そのヒト、入学式くらいしかきてないと思う

rn

えっ!

rn

そうなんですか、?

et

じゃっぴの隣の人だよねー

et

知ってる?この人

jp

えっ、

jp

あ、まー

jp

…知ってるっつーか、

jp

幼馴染

et

えっ!?

rn

えー!!

大袈裟に驚くえとさんとるなさん

のあさんも、大袈裟ではないが息を呑むくらいには驚いている

ur

(またコイツはこんな急に変な暴露を…)

jp

あれ、言ってなかったっけ?

気まずそうに頬をぽりぽりかくじゃぱぱ

ur

聞いてねーよ…

この1年間1度もな、とため息をついてみせる

まあ、不登校の幼馴染がいるなんて話、別にすることでもないか

jp

あいつもそろそろ来ないと前期やばいよなー

na

やばいですね、出席日数…

et

どっ、

et

どんな子なの?

珍しくえとさんが身を乗り出して質問

jp

え、うーん

jp

ゲームオタクで、生意気だけど

jp

まあ…いい奴かな

rn

へえー!

rn

ゲームが好きなんですか!

rn

オセロ、とか!?

jp

いや、そーゆー系じゃなくて

jp

ほら、マイクラとか

ur

…マイクラ?

jp

そーそー!うりも好きだよな!

na

わ、私も…!

na

時々建築してみるくらいなんですけど、

et

えっのあさん建築できるの!?

ur

すご

jp

そーそー、で、そいつは

jp

コマンド作ったりとかすんのがめちゃくちゃ上手いのよ!

rn

ふえー!

rn

同い年なのに、すごいですね…!

ur

ふっ

めちゃくちゃ目をキラキラ輝かせて

身を乗り出してるるなさんに、思わず笑みが溢れる

jp

ま、そうだなー

jp

職業体験には頑張って連れてくからさ!

jp

楽しみにしといてー!

ur

ん、よろしく

et

楽しみにしたんね、じゃっぴ!

jp

まかされてー!

rn

んー、

rn

あともうちょっと!

そろそろ下校時刻が迫っている

放課後、HRが終わると皆んなそれぞれの部活に向かっていった

そしてるなは自習中

rn

えーっと、ここはこうで…

この学校はるなが元いた学校よりも進度が速く、追いつくのに一苦労だ

rn

(放課後残って勉強だなんて、るな偉すぎます…!)

rn

やっぱるな、天才…?

ur

うん、

ur

天才じゃん

rn

はぇっ!?

rn

う、ううううううりさん!?

いつの間にか後ろに立って、此方を覗き込んでるうりさん

ur

よっ、

rn

ぶ、

rn

部活は終わったんですか、、?

ur

ん、さっき終わったとこ

rn

他の皆さんは、?

ur

みんな帰ったんじゃない?

ur

俺は忘れ物したから取りに来ただけだし、

rn

な、なるほど…

ur

今何やってんの?数学?

rn

はい!

rn

あ、

rn

あの、

rn

この関数をどうするかわかんなくって…

rn

教えてもらえますか!?

るなが言うと、うりさんはえ"、と困った顔になる

ur

いや実は俺もさ、

ur

数学ダメダメなんだけど…

そう言って苦笑するうりさん

rn

じゃ、じゃあ、

rn

一緒に勉強しましょ?

ur

…う、

るなのこの圧(?)に耐えられなかったのか、うりさんが奇妙な唸り声をあげる

ur

しょーがないな、

ur

シャーペン貸して

rn

あっはい!

rn

どーぞ!

ちょん、と少し指が触れる

ur

これは俺わかる!

ur

まずこのxをここに移行して…

うりさんが丁寧に図を書いて説明してくれる

rn

(ゆ、)

rn

(指、ながっ!?)

rn

(なんだかるなの手がちっちゃく見えますね…)

ur

それでここをこーすると

rn

こ、ここがこーなるんですね!?

ur

そーそー!だから答えはこう!

rn

す、すごいです!

うりさんの説明で、あんなに悩んでた問題がスルッと解けちゃった…!

rn

うりさん、天才ですね!

ur

だろ?

るなが褒めると、うりさんは得意そうなカオをする

rn

はい!

rn

るなの次に、ですけどね!

ur

、は?

うりさんのドヤ顔がピシッと固まる

ur

ここはフツーに俺を褒めとけよ!

rn

ひゃー、ごめんなさいっ!

るなの一言はやっぱり余計だったのか、うりさんがぷんすか怒り出す

rn

(あれ、でも…)

rn

(なんか、楽しそう…!)

うりさんの夕陽に照らされてキラキラした笑顔に

ほんのちょっと

ほんのちょっぴりだけ、胸の奥がどきんとした

rn

(これはのあさんが好きになるのも納得ですね…!)

りーんごーん

rn

あっもうこんな時間…!

2人しかいない教室に、チャイムの音が鳴り響く

rn

ごめんなさい、るなもう帰んなきゃで!

そう言って焦りながら、素早く荷物をまとめていくるなさん

ur

おっけ

ur

じゃまた、わかんないことあったら勉強しよーぜ?

rn

はい!

rn

勿論ですっ!

ぱあっ、と華々しい笑顔になるるなさん

ur

(…かわいい、な)

rn

それでは失礼しましたっ!

1人きりになって、静かになった教室

ずる…

ur

はあ…

俺は気が抜けて床に座り込んだ

ur

…顔あっつ

勉強を教えて、るなさんを近くで見ることができた

まつ毛が長くて、ニキビひとつないキメの細かい肌で

本当にるなさんは、綺麗で可愛かった

ur

(ずっと見てたけど)

ur

(バレてない、、よな?)

ぶっちゃけ、問題よりもるなさんの顔をみていた

恐らく今の自分の顔を鏡で見れば、耳まで赤くなっているだろう

ur

ほんっと、夕日があって良かった…

そうほっと息をつくと、手の中のものがカタリ、と音を鳴らした

ur

…あ

ur

(…るなさんのシャーペン)

ur

(返さなきゃ、)

ur

(今から追いかければワンチャン、?)

そこまで考えて、頭の中のそれを追い出す

ur

(いや、いいや)

ur

(これでまたるなさんと話すキッカケができた、し)

ur

おっし、帰るかー

忘れ物を撮りに来たことなどすっかり忘れた俺は

手の中のシャーペンを弄び、カバンを肩に引っ掛けて学校を出た

後日談

rn

お母さん、みてみてー!

rn

クラスの子に教えてもらったの!

あら、よかったじゃない〜

どれどれ?

rn

お、おかーさん?

お母さんが急に遠い目になる

…るな、

これ全部間違ってるわよ、?

rn

えっ

rn

(うそでしょ!?)

rn

(うりさんも数学苦手って言ってたけどっ)

rn

(まさか全問ミスですか!?)

…るな、

rn

は、はいっ

今日はお母さんと一緒に復習しましょうね

にっこり、満面の笑みのお母さん

多分これ、逃げ道はない感じデスヨネ

rn

(う、うー!)

うりさんのばか〜っ!

るなの心の叫びが、ひっそりとエコーしたのであった

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