主
涼架
元貴
元貴
滉斗
涼架
主
スタジオの蛍光灯が少し 眩しく感じた
ピアノの鍵盤を押すたびに頭の奥がズキンと痛む
それでも りょうちゃんは止まらなかった
涼架
元貴
マイクの前に立つ元貴が、眉をひそめた
元貴
涼架
笑ってみせる
けれど、その笑顔はどこか 力がなくて見ているだけで胸が痛くなる
若井もギターを抱えたまま 立ち上がった
滉斗
涼架
軽く言ったつもりだった
でも、「熱」という言葉に、2人の表情が一瞬で変わった
元貴
元貴の声が少し 裏返る
元貴
涼架
涼架
りょうちゃんは少し息を整え 再び 鍵盤に手を置いた
涼架
その言葉に、元貴も若井も何も言えなくなった
静かな 数秒の後、元貴がため息をつく
元貴
涼架
りょうちゃんは小さく笑った
数十分後
滉斗
ピアノの音が急に止まった
振り返ると、 りょうちゃんは鍵盤に額をつけたまま動かなかった
元貴
元貴が駆け寄る
その腕に抱き止められるより早く、彼の体は崩れ落ちた
気づいた時、視界がぼやけていた
柔らかい布団の感触
見覚えのある天井
涼架
かすれた声が漏れる
元貴
椅子に座っていた元貴が顔を上げた
その隣では、若井が濡れタオルを絞っている
涼架
元貴
元貴が怒鳴る
元貴
滉斗
若井が苦笑いする
滉斗
涼架
りょうちゃんは小さく うつむいた
涼架
元貴
元貴がため息を付く
元貴
元貴
滉斗
滉斗
若井が優しく笑う
滉斗
りょうちゃんは少し笑ってまぶたを伏せた
涼架
元貴
元貴が答える
元貴
静かな 沈黙が流れた
カーテンの隙間から午後の光が差し込む
3人の影が部屋の中でも穏やかになった
滉斗
若井がふと口を開く
滉斗
涼架
元貴が小さく笑った
元貴
元貴
涼架
外では静かに雨が降っていた
その音が まるで3人の優しいリズムのように部屋を包んでいた
主
涼架
主
主
元貴
主
主
滉斗
主
主
滉斗
元貴
主
涼架
コメント
1件
面白かったです! 体調不良とかではないんですけど ミセスの3人で 健康診断とか面白そうで見てみたいです!良ければお願いします!