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3件
No.4890
被検体名 _____
出生日 _____
出身地 ____
年齢 14
部隊 戦闘系
情報 戦闘に関しては人間を超えている。もっと訓練をさせれば戦闘兵器になるだろう
心 まだ自分が兵器という自覚をもっていない。人間らしさの心が微かに残っている
人を殺めることに躊躇いはないが褒められた時に喜ぶ等の反応をしている
薬を今より倍に投与させれば心を失うだろう
外からの噂 人を殺めることが楽しい。人間ではないイカれた少年
『紅少年』と呼ばれている
_被検体少年_
No.04
マスター)No.04、出番ですよ
No.04
『出番』つまり、戦争に出場すること
No.04これが俺の名前
マスターは俺の主で✺✺軍の曹長をしている
そして俺は、戦闘兵器
いつも人を殺めて血を浴びている
別に人を殺めることも血を浴びることに対しても何も感じない
何も感じないのはいつものことだ
マスター)【敵部隊を全て壊してきなさい】
マスター)【慈悲など貴方には不要】
マスター)【たとえ味方だろうと邪魔だてする者がいたら潰しても構いません】
No.04
No.04
No.04
No.04
マスター)、、正解です
マスター)【行ってきなさい、戦闘兵器よ】
No.04
No.04
どこからも銃声がなり響く
その銃声を頼りに聞くと、ここの軍の音は少し敵側より小さい。つまりこっちが劣勢に立たされているようだ
このまま行くとここの軍は敗れるかもしれない
しかし
No.04
No.04
No.04
No.04
No.04
敵兵士)おい!そこに立ち止まっているガキ‼邪魔するな‼
ドーン(銃声)
No.04
No.04
敵兵士)なっ!?
No.04
敵兵士)グガッ、、、
No.04
、、、、さて、準備は整った
No.04
No.04
大量虐殺の幕開け
スタート
敵兵士)や、、やめろ、、、、‼
No.04
No.04
敵兵士)た、、大変だ‼突如現れた謎の少年が俺達の軍を潰してくる‼逃げろーー‼
No.04
ナイフを一振り、決して慌てず首を狙う
敵兵士)ガッ、、、、ハッ、、、、
そうするだけで相手は勝手に地面に伏してくれる
敵兵士)や、、やめてくれ、、、、‼俺には妻と子供がいるんだ‼
No.04
慈悲など不要
機械に話しかけるのと一緒なのに生を懇願するとか分かんねぇな
銃撃を一発。必ず頭を狙え
No.04
敵兵士)っ!、、、、
頭を狙うだけで簡単に赤い絨毯ができる
敵兵士)貴様、、たとえガキでも容赦はしない‼
No.04
No.04
No.04
No.04
No.04
敵兵士)ぐ、、、ガ、、、、
、、、俺には『恥ずかしい』という感情知らないから何も思わないが
『、、、、』
気付いたら、俺の周りには大量の赤い絨毯がしかれていた
あれは敵側か味方側か分からない。知っても何も思わない。感じない。
まずあっちに生き残りがいないか確認しよう
No.04
No.04
『ワーーーーー!!!』
、、こちら側から歓声が聞こえる。多分勝ったのだろう
なら俺にもう出番はないことになる。
味方兵士は俺の存在を知らない。知られると別の軍に漏れる可能性があるからだ
前に一度俺の存在がバレてしまったけど
マスター)No.04。敵軍は全滅しました。撤退しなさい
No.04
丁度命令がきた。早急に戻ろう
No.04
マスター)傷一つもついていませんよね?
No.04
マスター)、、、、よろしい。では次の命令が入るまで部屋に戻りなさい。体を充分に休ませるのです
マスター)04は『成功作』ですけどくれぐれも、あの瞳を出さないでください
No.04
『あの瞳』それは、俺の本当の力を出してくれるリミッターみたいなものだ
そのリミッターを解除すると俺の力は今までよりもぐんと上がるらしい
しかし、その分代償がかなり重たく下手すれば命を落とすことも有り得るだとか
俺が命を落とすことはまったく何も感じないが、マスターにとって駄目なことらしい
、、俺にはよく分からないことだけど
マスター)さあ、戻りなさい
No.04
俺の部屋
ここは上にある窓以外とても暗い場所
特に寝具や家具もない。あるといったら鉄格子が張ってる窓と扉ぐらいだ
別にこの部屋に関しても何も感じない
感じない、、どころか
No.04
No.04
No.04
No.04
No.04
唯一感じるときはある
マスターに『お疲れ様』と言われたとき
その時だけ何故か胸のどこかがじんわりとする感覚がする
だけどそのじんわりとする感覚は何を思ってそう感じるのかは分からない
No.04
とりあえず、マスターの命令通りに体を休まねばならない
体を休ませるといっても、、まず疲れているかどうかも分からない
とりあえず瞼を閉じよう。マスターが言うにはそうするといいらしいから
No.04
当たり前だが瞼を閉じるとさっきまで微かにあった光でさえ見えないほど辺りが暗い
『〜〜〜〜〜〜』
『ーーーーー』
『ーーー!!』
『~~~?ーー!』
No.04
どこからともなく声がする
この声は、、いったい、、、、?
『あんなのが同じ人間だとか信じられねぇよ、、、、』
『あいついなくなればいいのに』
『何故罪のない我々も傷つけようとするんだ?!』
『所詮あいつは兵器。どうせいつか捨てられるだろ』
『私たちを守るための兵器なのに、、どうして兵器が脅かすの?!』
『知ってるか?あの人間ぽくない人間兵器。外からの噂で紅少年と言われてるってよ』
『はぁ、、あの兵器のせいでここの国は戦争ばっかりだよ、、、、』
No.04
聞いたことありそうな声が大勢にあがっている
どうやら俺の噂をしているらしい
どういう気持ちを込めて言ってるかは知らないし分からないな
No.04
周囲に放たれている言葉を聞いてるだけなのに
どこか、、胸のどこかがズキッとする感覚がする
どうして、、なんだろう
『ーーーー』
『〜〜〜〜』
No.04
流石に瞼を開けよう。ずっと聞いてるのはなんとなく駄目そうだ
No.04
いつもの景色に戻ってこれた
さっきのあの声はなんだったんだろう
No.04
マスター)そろそろ実験の時間です。実験室へ来なさい
No.04
、、、、いや、そんなことを思ってはいけない
俺は兵器。いつかガラクタになって捨てられる物と同じ存在だ
そんなことを思うとガラクタになるのが早くなってしまう
『成功作』は最後まで成功作でないといけないんだ
マスター)〜〜〜
No.04
マスターが何か言っている
薬の影響で、何を言っているのかあまり聞こえない
マスター)__貴方は本当毒に対しても何も感じないですね
マスター)流石です。貴方は兵器のままずっと、何も感じないでください
マスター)貴方の人生は兵器なのです。
俺の人生は兵器、、、、
、、、なんだろうな人生って
俺の人生
兵器として、、物として戦う
俺の体が崩壊するまでずっと戦い続ける。それが俺の人生だ
『本当にそうなのか?』
、、、俺の声と似ている何かが聞こえる
『それはあいつに決めつけられた人生であってお前の人生ではない』
『この体はお前のだ。この意思はお前のだ』
『この人生はお前のだ』
No.04
『お前の思うままにやったっていいんだぞ』
俺の人生は俺のもの??分からない 。何言ってるのか分からない
俺の意思はまず分からないのだ。何をどう感じているのか俺だって知らない
だから、、俺の生きる意味だって分からないのだ
今日か昨日か分からない毎日を過ごして、血を流して、薬漬けにされていくのをずっと過ごしてきたんだ
マスターの命令にずっと従ってきたこの体と心に俺の意思なんてあるだろうか
何も感じなかった、感じてもそれが何か分からないこの俺に
『生きる意味』なんてあるだろうか
『じゃあまず、この環境から逃げ出そうぜ』
『新しい環境で必ず何か感じるはずだ』
、、、、逃げる?
逃げるって何?新しいって何?
分からない。知らない。
、、、、いいんだ別に。俺は兵器だから何も感じなくていい
もう、考えるのをやめよう
今日か昨日か明日も分からない日々を過ごしていこう
最後まで、、、、『物』らしく
『、、、へぇ。その知らないを知ろうとすれば何か分かるはずなのに勿体ねぇな』
No.04
No.04
No.04
感じないままでいいのに何故か俺の体が落ち着かない
、、、
本当は、知りたい
俺の、、、、
『生きる意味って?』