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RuRi
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ムメイ
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#BL
きなこもち
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美月ゆめか🌸だよ〜!! 「相手が郁也でもだめだよ」って…しんど…!!😭💕 春くん、めっちゃやきもち焼きじゃん!良すぎる…。 もかちゃんが郁兄のベッドでゲームしてるのを、あんなに真剣にダメ出しされると、逆に尊すぎて胸が苦しくなる。 あと「プリ☆ハゲ」の説明が異様に細かくて笑ったw おっさんハゲたら死ぬゲームとかどんなセンスwww 郁兄に彼女ができたっていう新展開も気になるし、これからの三角関係?的やりとりが楽しみすぎる〜!! 次回も絶対読みます📖⋆♡
桐谷家の夕飯は、私達3人が日々交代で作ることにしている。
郁兄は仕事の都合で残業になったりもするから、予定通りに動けないことも多い。
そのあたりの調整は、3人で相談しながら臨機応変に対応してる。
ちなみに私は今週に入ってから、バイトと就職関連の手続きで帰りが遅くなりがち。
それぞれ帰りがバラバラになる事も多いけど、日曜日だけは、3人で一緒に食べるようにしていた。
だから私は、日曜日が一番好き。
兄弟と一緒に過ごせる時間が多いから。
そして今週末の最後。
今日は春が夕飯づくりの担当日。
私と郁兄も、今日はお家に引きこもり状態。
私は部活も引退したし、バイトもお休みだったから、春のお手伝いをしようと思っていたけれど。
・ ・ ・
もか
適当すぎる掛け声とともに、私は郁兄のお部屋へ強行突破した。ノックもせずに。
部屋の主は、ベッドに寝そべった状態でスマホをいじっている。
私の威勢のいい第一声に、不機嫌顔で睨みつけてきた。
郁也
もか
スマホ片手に、ずかずかとベッドに近づく。
べろんと毛布の端っこを捲って、もぞもぞと郁兄の隣に潜り込んだ。
案の定、郁兄の眉間の皺が深くなる。
郁也
もか
もか
郁也
もか
シングルベッドなのだから、2人で入れば当然狭い。
ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、郁兄は身体をズラしてスペースを作ってくれた。
ありがたくその場に収まる。
もか
郁也
もか
もか
郁兄と隣同士に寝そべって、互いにスマホをぽちぽちといじる。
スマホの画面を眺めながら、郁兄の横顔を盗み見た。
真剣な眼差しで見つめる先に、波打った心電図みたいな画面と、細かい数字がびっしり並んでいる表が見える。
郁兄は株投資をやってるから、それ関連のアプリなんだろうな。
もか
もか
郁也
もか
もか
私は株や投資の知識がないから、画面を見てもさっぱりわからない。
なので、郁兄そっちのけでゲームに没頭中。
郁兄が株チャートを見ている横で、おっさんの頭髪維持ゲームのイベントミッションを消化している。
今週中にアイテムを全部集めると、限定衣装が貰えるんだ。
郁也
もか
郁也
もか
郁也
郁也
郁也
もか
郁也
もか
郁兄は誰に対しても素っ気ないけれど、別に無関心というわけじゃない。
ちゃんと弟思いだって、私は知ってる。
私と一緒にいる時、郁兄は春のこと、結構褒めてたりするもんね。
本人の前ではあまり言わないけど。
桐谷家でしっかり者の郁兄。
春だけじゃない、桐谷のおじさんやおばさんからも頼られる存在。
私にとっても、大黒柱的存在だ。
だからそこ、交際の件も、事前に郁兄に相談したい。
でも春が、「いずれ父さんと母さんに言わなきゃいけないし、その時でいいんじゃない?」なんて楽観視してるから、なんとなくタイミングを逃している。
18歳になったら、桐谷家の子供達は家を出る。
それがこの家の決まり事とはいえ、この3人暮らしが無くなってしまうのは、やっぱり寂しい。
私、この家から出ても、ちゃんとやっていけるのかな。
ちゃんと自立できるのかな?
そんな、漠然とした不安が心を覆うことがある。
もか
もか
スマホをスクロールしながら、ふと思いついたように尋ねる。
スマホの画面を眺めていた郁兄が、ピタリと動きを止めた。
郁也
もか
もか
もか
もか
郁也
もか
もか
もか
もか
郁兄の顔を疑いの眼で見つめると、視線を逸らしながらため息をついた。
郁也
郁也
もか
もか
もか
もか
もか
郁也
郁也
郁也
もか
ベッドでじたばたすると、郁兄は困ったように笑った。
そのうち家に連れてくる、そう約束してくれた。
秘密主義者の郁兄がそこまで言うってことは、もとから私達に紹介する気だったんだろうな。
もか
もか
郁兄はクールでぶっきらぼうだけど、本当は優しい。(私と春には厳しいけど)
顔も悪くないし、昔からすごくモテてた。
でも本人が色恋に無関心だったから、彼女が出来たのは想定外だったけど。
郁也
郁也
不意に、郁兄が私のスマホを覗き込んだ。
もか
郁也
郁也
もか
郁也
もか
郁也
郁也
もか
郁兄にも見えるようにスマホを傾ける。
画面には、愛らしい古民家のイラストが映し出されている。
盆栽が置かれた広い庭に、縁側にはブタさんの蚊取り線香。
そして、小さいおっさんが5体、隣同士に並んでお茶をすすっている。
手元にはおせんべい。
全員、同じ顔。
郁也
もか
もか
郁也
もか
もか
もか
郁也
私の言葉を遮って、郁兄は口を挟んできた。
人の話は最後まで聞いてほしいのに。
郁也
郁也
もか
郁也
もか
郁也
郁兄が黙り込んじゃったので、私は話を続けることにした。
もか
もか
もか
郁也
もか
郁也
どんだけハゲに厳しいゲームだよ、とボヤきながら、郁兄の人差し指がメニュー欄を押す。
アイテム一覧表には、様々な育毛剤がびっしりと揃っている。
郁也
もか
もか
郁也
また郁兄の眉間に皺が寄った。
ちょっと皺寄りすぎじゃない?
そのうち皺が取れなくなりそう。
郁也
もか
郁也
もか
郁兄の眉がまた寄る。
郁也
もか
郁也
もか
郁也
もか
郁也
もか
郁也
もか
事実を述べてるだけなのに、怒られる理由が全然わからない。
タイトルセンスは変だと思うけど、見慣れてしまえば気にならない。
個人的には『逆襲』って単語が気に入ってる。
もか
郁也
もか
一目見たかったのに。残念。
ぶーたれていると、ガチャンと玄関扉の開く音がした。
次いで、バタバタと慌ただしい足音が階段を駆け上がってくる。
この家の階段は古いから、音がよく響く。
もか
郁也
足音は郁兄の部屋の前で止まり、ドアが控えめにノックされた。
この叩き方は春だなあと思いながら目を向けると、ゆっくりと扉が開かれる。
春樹
春樹
春樹
春樹
私の姿を見つけて、春の目が丸くなる。
郁兄の部屋に私がいるとは思っていなかったみたいで、ぱちぱちと瞬きを繰り返してた。
郁也
春樹
春樹
もか
春はきょとんとした顔で私達をを見つめる。
郁兄とベッドでスマホを弄ってる光景なんて、春にしてみればちょっと奇妙だろう。
春樹
春樹
ぽつりと呟いた春の声には覇気がない。
郁也
もか
私と郁兄の声が同時に重なると、はあ……と春がため息をついた。
春樹
春樹
春樹
郁也
春樹
春樹
春樹
もか
アプリを終了させて、スマホの電源を落とす。
ベッドから這い出れば、やっと邪魔者がいなくなった、なんてボヤキが真横から聞こえてきた。
軽く蹴りを入れてから、郁兄の部屋を後にする。
春の背中を追いかけながら、2人で階段を降りていく。
もか
春樹
もか
もか
春樹
もか
もか
もか
春樹
ちょうど階段を降りた時、春の低い声が聞こえた。
なんだか怒っているような声音で名前を呼ぶから、思わず立ち止まる。
私がずっと話しかけてたから、うるさいと思われたのかな。
でも、私が一方的に騒ぐのはいつもの事だし。
もか
春樹
もか
春樹
振り返った春が一歩、距離を詰めてくる。
いつもの様子とは違う雰囲気に戸惑っていると、ほっぺたをペチンと優しく叩かれた。
もか
思わず小さな声を上げた。
春の両手が、私の頬に添えられている。
春が至近距離で私の目を見つめていて。
もか
春樹
今度はほっぺを無遠慮にグニグニされた。
ひどい。タコ口になっちゃう。
しばらくムニムニされた後、春が私に向かって諭した。
春樹
もか
春樹
その一言に、はたりと瞬きをひとつ。
郁兄の部屋に突撃訪問するのは、今回が初めての事じゃない。
それは春も知ってるはずだけど、どうして今更? と疑問が残る。
もか
春樹
もか
春樹
もか
春樹
もか
言われてようやく理解した。
確かに傍から見たら、2人でイチャついてるように見えたのかも。
郁兄のことを恋愛対象として見たことないし、郁兄だってそうだ。
ただ客観的に見たら、誤解が生まれても不思議じゃない光景だったかも。
もか
もか
顔がにやけそうになるのを必死に耐える。
春は真剣なのに、笑ったりしたら失礼だよね。
もか
春樹
本人はむすっとした顔のまま、額をぴったりとくっつけてきた。
春樹
春樹
小さい子供に言い聞かせるような口振りに、私はこくんと頷いた。
もか
もか
春樹
素直に謝れば、ようやくいつもの春に戻った。
さっきまでの雰囲気も、嘘みたいに和やかになる。
もか
もか
春樹
もか
春も心底びっくりしてる様子だった。
それもそのはず。
郁兄は昔から、女嫌いで有名だったもんね。
過去に付き合ってた人もいるみたいだけど、「女は面倒くさい」って理由ですぐ別れてたから。
……ていうか、春にバラしちゃった。
大丈夫かな。
「お前、喋ったな」って、いつか郁兄に頭グリグリの刑を執行されそう。
でも、いずれ郁兄にも、私達のことを話さないといけない時が来る。
だから、おあいこって事でいいや。
春樹
冷蔵庫から食材を取り出しながら、春は私に尋ねてきた。
食材はじゃがいもと玉ねぎ、牛乳、ブロッコリー。
今日はシチューかな?
もか
春樹
もか
もか
春樹
もか
もか
このゲームの素晴らしさを春にも理解してもらうべく、郁兄にした説明を、今度は春に熱弁した。
なのに春の顔は徐々に曇っていく。
もか
もか
春樹
確証がない口約束を交わしてから、私達は一緒に夕飯作りに取り掛かった。
fin.