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ㄘ ろ る ち ょ こ
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#しーちゃんの小説コンテスト
RIN🌙🐈⬛
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るなには、生まれたときから病気がある。
生まれつき体が弱くて、何度も病院に運ばれた。
そして、るなが生まれた日。
お母さんは、るなを産んですぐに亡くなった。
お父さんは、それからるなを育てることができなかったらしい。
だからるなは、生まれて間もなく施設に預けられた。
物心がついた頃には、そこがるなの「家」だった。
でも、最近は違う。
ここは家じゃない。
小学校の頃は、病気のせいで周りと同じように遊べないことが多かった。
体育の授業は見学。
遠足はずっと先生が付き添う。
休み時間も、みんなが外で遊んでいる中、るなは教室に残っていることが多かった。
「なんでいつも休んでるの?」
「あいつだけ贔屓されててズルい」
「病気移ったりしないよね?」
そんな言葉を何度も聞いた。
最初は気にしないようにしていた。
でも、少しずつ、みんながるなから離れていった。
中学生になると、入院することが更に増えた。
学校に行ける日は少なくなった。
久しぶりに登校すると、みんなはるなを見る。
でも、見るだけで誰も話しかけてこない。
るなが近づくと会話が止まる。
それが当たり前になっていた。
施設でも、最初は優しかった職員さんたちが、だんだんるなに冷たくなっていった。
「また病院?」
「自分でできるでしょ?」
「忙しいから後にして」
頼ることもできなくなった。
だからるなは、何も言わなくなった。
体調が悪くても。
寂しくても。
怖くても。
全部、一人で抱えた。
_____人はどうせ離れていく。
いつからか、そう思うようになった。
中学最後の冬。
るなは入院していた。
病室の机に参考書を広げて、一人で勉強する。
高校なんて、行っても意味がないかもしれない。
そう思ったこともあった。
それでもるなは勉強した。
高校に行けば、何か変わるかもしれない。
ほんの少しだけ、そう思ったから。
そして受験の日。
るなは受験会場に向かった。
誰にも「頑張って」と言われなかった。
誰にも「大丈夫」と言われなかった。
それでも、最後まで問題を解いた。
そして数週間後。
合格発表の日。
スマホの画面に表示された文字。
「合格」
るな
思わず、声が出た。
嬉しい。
……はずなのに。
その喜びを伝える相手がいなかった。
るなはスマホを閉じた。
期待なんてしない。
高校に行っても、きっと同じ。
そう思っていた。
春。
るなは桃凪高校に入学した。
入学式の日も、特別なことはなかった。
誰かと友達になることもなく、一人で教室に向かう。
周りからは、「よろしくね!」「部活どうする!?」
そんな楽しそうな声が聞こえた。
るなは何も言わず、自分の席に座った。
そして、数週間が過ぎた。
やっぱり、なにも変わらなかった。
るなは一人。
学校が終われば施設へ帰る。
ただ、それだけ。
でもその日、いつもと少しだけ違った。
放課後。
るなは施設に帰りたくなかった。
理由は自分でもわからない。
ただ、あの場所にかえることが苦しくなった。
気づけばるなは、校舎の端にある階段へ向かっていた。
ほとんど誰も来ない場所。
立ち入り禁止の札が貼られている。
るなはその階段に座った。
るな
ずっと我慢していたものが、一気に溢れた。
るな
涙が落ちる。
るな
声が震える。
るな
誰にも聞かれないように顔を伏せた。
そのとき。
うり
突然声がした。
るな
慌てて顔を上げる。
目の前に、一人の男子が立っていた。
少し困ったような顔で、るなを見ていた。
うり
るな
うり
彼はるなの隣に座った。
るな
うり
るな
彼は黙った。
普通ならここで離れてくれると思った。
うり
その言葉に胸が詰まった。
るな
うり
るな
彼は少し考えてから言った。
うり
うり
るな
ただそれだけ。
変に励まそうともしない。
「頑張れ」とも言わない。
ただ、隣にいる。
しばらくして、るなはぽつぽつと話した。
施設で暮らしていること。
学校のこと。
病気のこと。
そして、帰る場所がないこと。
るなは最後の言葉を口にした瞬間、涙が出た。
うりさんは、少しだけ目を伏せた。
うり
うり
るな
るなは目を丸くした。
うり
うりさんは慌てて手を振る。
うり
うり
るな
うり
るな
思わず、ほんの少しだけ笑ってしまった。
うりさんは、それを見て笑う。
うり
るな
久しぶりに誰かとこんな風に話した。
るなは、うりさんに着いて行った。
しばらく歩くと、大きな家が見えてきた。
うり
るな
うりさんが玄関を開ける。
うり
すると、奥から声が返ってきた。
じゃぱぱ
えと
次々と人が集まってくる。
るなはその場に立ち尽くした。
一人。二人。三人。
どんどん増えていく。
えと
じゃぱぱ
のあ
のあ
知らない人たち。知らない家。
怖いはずなのに。
不思議と、嫌じゃなかった。
うり
その言葉に、胸がいっぱいになった。
ここにいていい。
るなはその言葉を一度も言われたことがなかった。
るなは小さく頷いた。
るな
その日、るなに初めて「帰ってもいい場所」ができた。
コメント
2件
新連載です!! 学校始まったので、投稿遅れます!!できれば1週間に1回はだすように頑張ります!! 是非最後まで読んでください!🫶
うわ、これは…読んでて胸がギュッてなったわ。るなの「帰る場所がない」って言葉がすごく刺さった。ずっと一人で抱えてきて、誰かに「ここにいていいよ」って言ってもらえた瞬間の安堵感、想像しただけで泣きそうになる。東雲うりくんの「頑張れ」って言わない距離感、めっちゃいいよね。11人大家族って設定も気になるし、この先どうなるのか続きがめっちゃ読みたい🔥