音乃(幼)
よ、よっちゃん!
あれから2日、私はあの公園を訪れた
潔 世一 (幼)
あ、のっちゃん!
潔 世一 (幼)
一緒に遊ぼ!
音乃(幼)
うん!
君に会いたくて、仕方なかったから
潔 世一 (幼)
のっちゃん、上手いね
音乃(幼)
そ、そうかなぁ…
私は昔からサッカーが好きだった
綺麗なシュートに憧れていた
音乃(幼)
( 親に褒められた事がなかったから…
それでも、親に褒められた事がなく
逆に親から罵倒を浴びせられていた
音乃(幼)
よ、よっちゃんはさ…
音乃(幼)
こんな男の子がやりそうな事を女の子がやってて…どう思う
音乃(幼)
その…気持ち悪いとかさ
今までの大人も全員に反対された
本当は女の子がするべきものじゃないって
潔 世一 (幼)
え?ぜーんぜん
音乃(幼)
え?
潔 世一 (幼)
だって、好きだからやってるんでしょ?
潔 世一 (幼)
そーなら、いいと思うよ
潔 世一 (幼)
僕は、のっちゃんの味方だから
音乃(幼)
!!
今までのしかかった罵倒が吹っ切れたように感じた
音乃(幼)
ありがとう(笑)
潔 世一 (幼)
(笑)
そして、お互い太陽に照らされながら笑いあった
音乃(幼)
( よっちゃんを信じてみたい
そして、大きかったような影が薄く小さくなっていた
音乃(幼)
お、お母さん…ただいま
音乃ママ
ねぇ、音乃
母の低いの声が室内全体に響く
音乃(幼)
な、何…お母さん
音乃ママ
あんた、もうあの子と関わらないで
音乃(幼)
え…
絶望のどん底に突き落とされた
希望を掴んだ手がみるみる崩壊してゆく気分
音乃(幼)
い、嫌だ…
音乃ママ
何?私に反抗するつもり?
音乃(幼)
…
反抗しても無駄だってこの数年生きていて分かってた
どうでも良くだって思ってた
音乃(幼)
私は…ッ
音乃(幼)
もう…お母さんの言いなりになりたくない!ッ
音乃ママ
ッ~!
音乃ママ
黙りなさい!
音乃(幼)
痛っ…
重くずっしりした音が頬に当たる
音乃ママ
次会ったら監禁するから
音乃ママ
なんも出来ない"役たたず"
音乃(幼)
…ごめんなさいッ
ヒリヒリと痛む頬を抑えながら、下を向く
音乃(幼)
( 泣いてじゃ…だめ
視界が滲んで、地面が見えない
やっぱり私は弱虫なんだ
私は一生…こんな人生を送るのかな
第27話いかがでしょうか?潔は神すぎて、泣きそうw 音乃ママはスパルタなのホンマにやべぇな
あと1話ぐらいで幼少期編が終わるよ?
次回もお楽しみに NEXT⇒♡200