潺 拓人
浩司、今日の
依頼どうだったぁ〜?
依頼どうだったぁ〜?
潺 拓人
大丈夫〜?
怪我とかしてなぁ〜い?
怪我とかしてなぁ〜い?
弥代 浩司
してない
弥代 浩司
別に危険な依頼じゃなかったしな、怪我も何もしてねぇよ
潺 拓人
……そっかぁ〜!!!
なら良かったぁ〜!!
なら良かったぁ〜!!
潺 拓人
ふふっ、今日も怪我しなくてえらぁいねぇ〜っ
弥代 浩司
はいはい
弥代 浩司
言っとくけど
子供じゃねえからな?
子供じゃねえからな?
潺 拓人
んふふ、知ってるよぉ〜!
潺 拓人
だから、でしょ?
弥代 浩司
はいはい、ありがとな
潺 拓人
ふっふぅ〜ん
どぉ〜いたしましてぇ〜っ
どぉ〜いたしましてぇ〜っ
翻訳
潺 拓人
(浩司大丈夫かな?怪我してないかな?傷ついてないかな?何かされてないかな?依頼ちゃんと解決して戻ってきたけど、生きてるけど、何かされてないかな?隠してないかな?大丈夫かな?)
潺 拓人
(怪我してないよね?そうだよね?してたら俺…どうしよ、確かに怪我してくる時あるけどさ、でもさ、危険であろうか危険でなかろえが、誰かの為だろうが、何だろうが、傷ついて欲しくないし、でもこんなこと言ったら、守られた人に申し訳ないし、ああああ、本当に俺も……っ、お願い傷つかないで、綺麗な健康なままでいて)
弥代 浩司
してない
弥代 浩司
別に危険な依頼じゃなかったしな、怪我も何もしてねぇよ
潺 拓人
(良かった、良かった……。怪我してない健康のまま、綺麗なまま、良かった、大丈夫なんだ。無理してないよね、嘘ついてないよね、うん、大丈夫だね、良かった)
潺 拓人
(今日も綺麗で、怪我しないで、健康のままで、俺の傍に居て、話してくれて、存在してくれてありがとう、大好き、生きててくれてありがとう、良かった)
弥代 浩司
はいはい
弥代 浩司
言っとくけど
子供じゃねえからな?
子供じゃねえからな?
潺 拓人
(うん、知ってる。俺と一緒に過ごして、成長して、支えてくれた、くれてる幼馴染で、親友で、相棒で、立派な大人だけよ。大好き、ありがとう、生きててくれて、浩司に出会えてよかったなぁ、じゃなきゃ死んでたかもなぁ……ほんと)
潺 拓人
(だからこそ心配なんだよ、頼りがいがあって、可愛くて格好よくて、信頼も信用も尊敬もされてる、凄くて完璧で……だから嫉妬で傷つけられたり、頼られすぎて苦しんだりしたら……俺…っ)
弥代 浩司
はいはい、ありがとな
潺 拓人
(優しいなぁ、素直に感謝してくれるの本当に好きだなァ……。でも俺以外にもそう言ってると考えると辛いなぁ……そりゃ、言うよね。そりゃそうでしょ、当たり前じゃん。浩司は俺だけのじゃないし、ていうか浩司は浩司だし、全て自分の意思で決めるものだし、結局他人の俺が何を言おうとただの我儘でしかないし、あああああ、本当にもう俺…ごめんね、ありがとうね、浩司大好き、愛してる)
拓人が本音を言うよ! (本音じゃない可能性あり)
潺 拓人
言えるものなら言いたいよ。でも言えないの、息が詰まるの、首を絞められたような感覚に襲われるの。ありのままの姿で気持ちで、真正面から皆と向き合いたいよ、付き合いたいよ、話したいよ、接したいよ、傍に居たいよ。でも出来ないの、怖いの不安なの心配なの
潺 拓人
言ったら、引かれないかなって、心配されないかなって、迷惑かけないかなって、怖がられないかなって、気持ち悪がられないかなって、そう考えるだけで吐きそうになるの、不安や罪悪感に押し潰されそうになるの。普段元気で面倒臭い姿を演じてる俺がさ、こんなジメッたくて、重くて、ネガティブで、不安や恐怖に塗れた存在だったなんて、気づかれたら、知られたら、分かられたら……
潺 拓人
分かってる、分かってるの。皆が最低じゃない、酷い人じゃないって、優しくて暖かくて、一緒にいて心地の良い人達だって。でも、どうしても、不安になるの、怖くなるの。あああ、ごめんね?面倒くさいよね、一々気にすんなって思うよね、ごめんね、そうだよね。だから俺は何時までも本音を話せず、演技した姿、嘘の姿、嘘の言葉、何もかも嘘で演技で埋め尽くされた、俺だけど俺じゃない姿で存在でしか生きることが出来ないんだ
潺 拓人
言えるならさ、こう言いたいなぁ。もっと自分を大切にして欲しいな、怪我しないで欲しいな、長生きして欲しいな、死なないで欲しいな、ずっと傍に居て欲しいな、健康のままでいて欲しいな、生きてて欲しいな、元気でいて欲しいな、笑顔でいて欲しいな
潺 拓人
大好きだなって、愛してるよって、可愛いよって、格好良いよって、言葉だけじゃ収まらない事を全て打ち明けたいな、褒めてあげたいな、好意を伝えたいな。気持ち悪がられるくらい、皆の事が大好きだって伝えたいな、でも怖いから伝えられないんだよなぁ〜っ、あははは〜っ!!!悲しいなあああ〜っ!!!!あははははははは!!!
潺 拓人
……ぁーあ゛…っ