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さとみに別れを告げたあと
病院に向かって歩いていた
歩きながら色々な事を思い出した
告白したこと
初デートのこと
初めてしたキスのこと
色んな事を思い出した
涙が止まらない
溢れてしまう
なおゆき
なおゆき
なおゆき
なおゆき
色々考えながら歩いていたら
病院についた
そしてまたいつもの場所で待った
そしていつも通り静かな廊下を歩く
自分の歩く音だけが響き渡る
なおゆき
桜先生
なおゆき
桜先生
なおゆき
なおゆき
なおゆき
桜先生
なおゆき
桜先生
なおゆき
その時なおゆきは…
笑顔だったがその目には…
涙が流れていた
なおゆき
なおゆき
桜先生
なおゆき
なおゆき
なおゆき
なおゆき
桜先生
なおゆき
桜先生
桜先生
なおゆき
ポロポロ
なおゆきの目から涙が
桜先生
桜先生
なおゆき
なおゆきは初めて人前で泣いた
それはまるで子供のように
大きな声で涙が枯れるまで泣いた
桜先生
桜先生
その声はとても優しい声だった
自分の恐怖を包み込んでくれるような
とても優しい声だった
なおゆき
なおゆき
桜先生
桜先生
なおゆき
桜先生
なおゆき
なおゆき
桜先生
なおゆき
病室のドアを開ける
そして静かな廊下を歩く
病院を出た
なおゆき
その時だった
さとみ
なおゆき
なおゆき
なおゆき
さとみ
さとみ
なおゆき