愛し方が消えるまで

あの日から、

人生が一変した

ｺﾎﾟﾎﾟ

「死ぬまでにしたい100の事」

・誰かを思いっきり愛す事

・美味しいもの食べる！ ✓

・ジェットコースター乗る ✓

ｻﾞﾊﾟｯ!!!!!

ね､!!大丈夫?!

目開けて!!!!!起きて!!

ﾊﾟﾁｯ

俺の事、知らないはずなのに、

どうでもいいはずなのに、

何故か君は

涙を流したんだ。

数ヶ月後

ｷﾞｭｩｩ

君の涙を見る度に、俺まで悲しくなって、

どんな病気を患っているのか分からないけど、君にはただ、笑っていて欲しいんだ

後日

俺の目に飛び込んできたのは、 血だらけの彼女だった

その瞬間、思ったのは、

あの時、と同じ、

俺も、君に生きて欲しいんだ。

ﾋﾟｰﾋﾟｰ

翔

声は聞こえるのに、姿は見えない、

不思議だった

見えないのに、話しているだけで 何故か心地よくて、何故か安心して、

俺はその後何をしたのか分からない

それから毎晩毎晩

璃奈は居ないのに、いるみたいで、

近くにいるようで遠い、 そんな毎日だった

あの事故から12年経った

俺は今、サラリーマンとして働いてる

俺ももう29…

あれが俺にとって、最初で最後の恋愛で、 人を愛せた瞬間だったんだと思う。

ﾋﾟﾛﾝ

ﾄﾞﾝｯ

ｷﾞｭｩｩ

この人に抱かれた瞬間、安心して、 どこか懐かしい感じがした

ｷﾞｭｩｩ

ﾄﾞｸﾝｯ

ﾄﾞｸﾝｯ！

ｷﾞｭｩｩ

5年後

ﾁｭｩｩ

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

これは、俺と璃奈だけが知っている、 愛のカタチなんだ

~𝑒𝑛𝑑~