第1章【⠀本能が狂い始める】
1
あたしは今日もいつもと同じように学校へ向かう
友達
友達
友達
朝なのにも関わらずみんな元気だなぁ
ユイ
友達
あたしが居たからってテンションそんな上がるのか……?
まぁいつもみんなこんな感じだけど
あたしには友達?という人がたくさん居て人気だ。
多分
そういう人のことを優等生って言うんだっけ?
あたしって人気なのかな?
そういうのよく分かんないんだよね自分
レイ
ユイ
ユイ
レイ
レイちゃんはいつも冷めた感じで静かだけどあたしにはよく喋りかけてくれる
ユイ
何故かは知らないけどレイちゃんとはよく話しやすい
いいなぁ友達が少ないの
人と関わるのとかよく分からなくても良いし
人とかと関わるの苦手なんだよなぁ
あたしとレイちゃんはしんとした空気の中を歩き続ける
電車の踏切
ここはあたしたちが学校に行く時必ず通る所
踏切の奥には大きな綺麗な海が見える
綺麗だなぁ
踏切の上を通り過ぎようとした時レイが言葉を発した
レイ
レイ
え?何?どうしたのいきなり
ユイ
少ししんとした空気が流れてから私はそう言った
レイ
なんだったんだろういきなり
踏切を過ぎたあとたあたしたちはまたしんとした空気の中歩き始める
き、気まずッ
友達
ユイ
ユイ
ユイ
そう言いあたしは走り去った
2
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
中には絶望顔の人もいる
そりゃあそうだ
宿題増やされたんだから
ユイ
あたしも無意識に悲鳴が口から漏れてしまう
なんで増やされたのかは謎だ
なんでだよぉ
なんかリア充爆破しろとか言ってる人いるけど自分は宿題の方が爆破して欲しいよ
あーーーめんど
まぁ仕方ないか。がんばろ
3
少しかは一人の時間も欲しいもんですな
いつの間にか学校は終わり放課後
ナナミ
ナナミなよく話しかけてくる
ナナミはまぁまぁ話しやすい子だ
ユイ
ユイ
ナナミ
あたしがこの言葉を発した瞬間ナナミちゃんの顔がなんか地球の終わりの5秒前みたいな感じ?の顔になった
ユイ
ナナミ
ナナミ
いや絶対違う
適当に返しとこう
ユイ
なんだかんだで家に到着
ユイ
あたしは朝よりも夜よりも夕方が好き
ユイ
ユイ
4
あたしは夕方予定通りに夕日を見に踏切の所ら辺まで歩く
ユイ
ユイ
ユイ
レイ
あたしはあまりにもいきなりのことに超絶ビビった
ユイ
レイ
ユイ
レイ
レイ
レイ
レイちゃんが指を指す
私は振り返る
振り返るとそこにはオレンジ色に塗りつぶされた空だった
ユイ
思わず声をあげてしまった
れいちゃんの目は輝いていた
コメント
2件
すご