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昔から、力が怖かった。 権力も、暴力も、財力も。 全てが俺を傷つけたから。
城下町でただ穏やかに暮らしていた。
軍兵
シャークん
身体能力だけ異様に高かった俺は、軍に引き抜かれた。 拒否権などなかった。
人を殺す訓練を受けた。 刺殺、絞殺、毒殺、暗殺。 どんな任務もこなせる様になった。 …戦う事を、楽しいと。そう、思う様になった。
シャークん
自分が、気持ち悪かった。
どうやら俺は15歳にしては優秀だったらしく、貴族に買われた。 気に入らない奴を、第一王子を殺してこいと言われた。
軍兵
シャークん
???
第一王子は妙な雰囲気を纏っていた。 何かに絶望したような、何かを悟ったような。
シャークん
殺せない。
そう感じた。 俺はコイツを殺せない。殺してはいけない。 きっとコイツも被害者だからだ。 目の前で固まった俺を見てソイツは言った。
???
シャークん
正直に答えた。
ソイツは「そうか」と返し、紙を差し出した。
???
???
地図だった。 確かにこのまま帰れば俺は処刑されるだろう。 ありがたく受け取り、窓から去った。
シャークん
ふと考えた。 どうして死にたくないのだろう。
シャークん
出てきた答えに納得した。
権力が俺と日常を切り離した。 暴力が俺の思考を捻じ曲げた。 財力が俺に命令した。
全部全部嫌で、怖かった。
シャークん
だから、なくしてしまおうと思ったんだ。
力の差が生み出す被害のない国。
それが実現するまで死にたくない。 実現するために生きていたい。 それを保つ事に生涯を捧げたい。 革命軍は丁度いいではないか。
シャークん
ふらついた足取りは、どこか自信に満ちていた。