じゃぱぱ
シヴァ
じゃぱぱ
のあ
たっつん
じゃぱぱ
ゆあん
やばい。
全くいつもと変わらない日常。 今まで幾度となく 同じような絡みを見てきた。
それなのに自覚してからというもの なんかじゃぱぱがいつも以上に キラキラして見えるんだけど。 …もはやじゃぱぱの周り 花飛んでね?みたいな。 あいつの笑顔爽やかすぎんだろ。
これが所謂恋による影響のだというのは しっかり理解している。
…俺ってそんなにあいつの事 好きだったのか?
ゆあん
…………好きか。
うん、好きだったわ。
自覚したのが最近とはいえ 今までの行動を振り返ってみれば 俺はじゃぱぱの事が自覚する ずっと前から好きだったんだろうな… と嫌でも実感させられてしまう。
じゃぱぱ
ゆあん
そしてじゃぱぱはこうやって いつも楽しそうに寄ってくる。 最近は休み時間も一緒に いることが多いくらいだ。
本当こういう所だよなぁ〜 変に勘違いしてしまいそう になるからやめて欲しい。
今日も今日とてるなの補習が決定し 同様にじゃぱぱも 残ってくれることになった放課後。
いつもなら面倒臭いだけなんだけど笑
たっつんまたやってくれたな と心の中では咎めたが 同時にたっつんの手伝いにじゃぱぱが 名乗り出てくれた事で 一緒にいられる時間が増えるくらいなら 補習も悪くないかな…なんて 思ってしまう自分も大概何だろう。
そしてそんな自分に呆れながらも 朝のホームルームを終え 職員室へと戻る。
ゆあん
……そういえば確か今日は 前なお兄が言っていた 教育実習生が来るんだったっけな。
職員室へと向かう道中に思い出す。
…恐らく今日の職員会議で 紹介されるんだろう。
実は、今朝もすれ違った。
初めてだったらしく職員室の場所を 聞かれて俺も同じ場所に向かっていた為にそのまま案内した訳だが。 他にも数人いたしきっと あの人達もそうなんだろうな と思いながら足を進める。
まあ俺は今年から入った 新人も同然だし俺が指導することには ならないだろうから 関わりも少ないかもな〜… とあまり重要視はしていなかった。
先生
鈴木先生
ゆあん
今日この学校へ来た実習生は 4名らしい。
だが現に今いるのは3人。
…てか今朝会った人はどこいった……?
丁度今日案内したはずの 実習生が見当たらなかった。 一体どこにいるんだろう。
そう思いながらも紹介は進む。 今いる3人がそれぞれ 自己紹介をしていった。
そしてこの場の全員が終わった所で。
佐藤先生
バタバタと慌ただしく入ってきた 1人の実習生。
あ、この人だ朝見たの。
佐藤先生
本人曰く迷子による遅刻らしい。
…俺1回案内したんだけどな……笑
行動を観察するにきっとこの人は 俗に言う ''おっちょこちょいな性格'' といつやつなんだろう。 今も息を切らしながら 未だにあわあわと動いている。
先生
佐藤先生
先生
実習生には1人ずつ指導する先生が 入ることとなっているらしく。 現になお兄は立候補しそうな勢いで 目を輝かせている。
まあ確かになお兄はこの学校のこと よく知ってるし指導者になれるかもな。 なお兄頼られるの好きだし笑
俺はこの学校1年目だし残念だが 指導者にはならないだろう。 …まあ正直仕事が増えなくて ありがたい。
こう思った所で、嫌な予感はしていた。
……だってこれ、フラグじゃね?
鈴木先生
やっぱり。
俺の出番はないな… と気を抜いていた所で この職員会議内に呼ばれるはずの無い 俺の名前が出てきた。
それも予想していたところとは別の……
実習生の口から。
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
結局見事なフラグ回収だった という訳で。
まさかの指名。
先生
そんな事を言いながら校長と実習生の 橙乃さんは期待に膨らんだキラキラ とした眼差しを向けてくる。
……校長のキラキラはちょっと きついかもな年齢的に笑
そんな大失礼をかましながらも まあ流石に断れないもんなぁ と思って答えた。
ゆあん
鈴木先生
先生
先生
ゆあん
佐藤先生
まさかの想定外。 俺まだこの学校の新人なんだが 普通に。
校長曰く仮に指名が入らなくとも 1人受け持つことは 決定していたらしい。 もはやパワハラ同然の仕事放棄状態だ。
これから更に忙しくなりそうだな… と途方に暮れたがここで 1つ逃げ道を見つけた。
ゆあん
なおきり
ゆあん
先生
なおきり
ゆあん
俺的にはなお兄に仕事を押し付けた という感覚なのだが 一方のなお兄はとても嬉しそうだ。
……きっとこの実習生達は 前に話した時になお兄が来いと 願っていた ''可愛い''に当てはまるんだろう。
まあどちらにせよなお兄が 乗り気でいてくれるなら良いか。 どうせならこれを口実に 今度奢ってもらお。
先生
今まで1番バタバタしていた職員会議が やっと終わって解散となった。
ゆあん
会議を終え合同指導となった なお兄と話したくて名前を呼ぶ。
……やっぱ慣れないな、この呼び方。
なおきり
ゆあん
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
ゆあん
なおきり
佐藤先生
指導担任の関係で鈴木先生は 今日から2週間2年3組に 来ることとなる。 なお兄指導は2年1組。
人が増えまた更にこのクラスが 賑やかになりそうだな… とこれからがとても楽しみになった。
でも。
…この橙乃先生結構な美人だからな〜…
それによって同時に生まれてくる問題。
ここでじゃぱぱとかがこの人に デレデレになってしまうのではないか… という心配が生まれてくる訳だ。
クラスへ向かう俺の後ろを とことこと着いてくるその実習生の様子を横目に見えるだけで思い知らされる。
長くさらさらな髪に 綺麗なスーツに身を纏っている姿。 可愛い女性というよりは 『綺麗』に分類される人だろう。
まさにじゃぱぱの好み。
これでもし じゃぱぱが好きになっちゃったら… 逆に先生の方がじゃぱぱに恋して アタックし始めて しまったらどうしようか。
…恋を自覚した瞬間の失恋だなんて 経験したくない。
まじでなんでこんなタイミング……
ほんともっと後に 自覚すれば良かったかもな。
まだ起きてもいない最悪の事態を想像してネガティブな思考ばかりしてしまう。
……いやでもそれが出来たら 苦労していない。
それが実現するなら俺は もうきっと自覚すらしようと しなかっただろうから。
まあどっちにせよ自覚してしまった 事実に変わりは無く。 今更無理な願いをしていても しょうがない。
俺なりに頑張るしか無いかな……
ゆあん
そんなクラスが楽しくなる であろうという期待とじゃぱぱの女遊びが激しい事による心配が入り交じった 感情の中実習期間の2週間が スタートした。
コメント
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えとさんの立ち回りがきになりつつ、これから先生が、意識した上でどう行動するのか気になります!☺️