主
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 年齢操作注意⚠️ 兄弟パロ注意⚠️ 関東組虐められ注意⚠️
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第12話 未来を繋ぐ糸
病院で一夜を明かした翌朝。
診察と簡単な検査を終えた六人は、いるまの家に移動した。
古びたアパートの二階、二部屋しかない小さな間取りだったが、窓から射し込む光はどこか柔らかく、今までの家とはまるで違う空気をまとっていた。
簡易布団が並べられ、弟たちは新しい空間をきょろきょろと見回す。
らんは壁に背を預け、まだどこか落ち着かない表情で座っていた。
なつ
ぽつりと声を上げたのは、なつだった。
小首を傾げ、指先をいじりながらつぶやく。
なつ
なつ
空気が一瞬だけ止まる。
現実的な問い。
大人が口をつぐむような話題を、子どもの口から投げかけられた。
なつ
なつの声は小さく震えていた。
なつ
なつ
らんの喉が詰まる。
弟が心配するほど、自分が頼りなく映っている。
その痛みが胸を締め付けた。
だが、その重い空気を軽く吹き飛ばすように、いるまが口を開いた。
いるま
笑いながら頭をかいた。
いるま
いるま
なつ
なつの目が丸くなる。
みことが肩をすくめて補足した。
みこと
みこと
みこと
こさめもこくりとうなずく。
こさめ
こさめ
いるまは苦笑しながら言葉を続けた。
いるま
いるま
いるま
いるま
はっきりとした言葉に、なつとすちは目を見張った。
子どもだけで生きるには厳しい。
それは分かっている。
けれど、その現実を真正面から受け止め、なお笑って「大丈夫だ」と言い切る姿は、何よりも心強かった。
だが、その場の空気はすぐに静けさへと戻る。
弟たちは小さく安堵の息をもらしながらも、まだ不安を消しきれない顔をしていた。
らんは、その不安を自分のせいだと感じるように、低くつぶやいた。
らん
らん
いるまはすぐに否定した。
いるま
みことが言葉を継ぐ。
みこと
みこと
こさめは小さく笑った。
こさめ
弟たちが顔を見合わせ、初めて小さな笑みを浮かべた。
なつがぽつりと呟く。
なつ
なつ
すちが目を潤ませながらうなずく。
すち
その言葉に、らんの胸が震えた。
ずっと失ってきた「当たり前の未来」。
それが、手の届く場所にあるように思えた。
その夜。
狭い部屋に布団を並べ、六人が肩を寄せ合って横になる。
電気を落とした暗がりの中、こさめが小さな声で言った。
こさめ
こさめ
みことが笑う。
みこと
みこと
いるまの低い声が続いた。
いるま
いるま
沈黙のあと、すちが小さく笑った。
すち
笑い声が重なった。
その響きは弱々しいけれど、確かに未来へと繋がる糸を紡いでいた。
数日後。
役所で手続きを終えた帰り道、六人は並んで歩いていた。
春風が街路樹を揺らし、淡い桜の花びらが舞い落ちる。
らん
らんが呟いた。
小さな紙袋の中には、新しい住民票が入っている。
なつが目を丸くして笑う。
なつ
すちが頷く。
すち
すち
いるまが振り返って笑った。
いるま
みことが軽口を叩く。
みこと
こさめが微笑む。
こさめ
こさめ
六人は顔を見合わせ、同時に笑った。
もう誰にも奪わせない、自分たちだけの家族の形。
桜の花びらが舞う空の下で、その絆は確かに結ばれていた。
第12話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡130
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コメント
3件
以前は三人でつめたそうな感じしたけど、今は六人で温かい感じ!
みんなのお互いを思う気持ちが泣ける 。゚(゚´Д`゚)゚。 小学生だけでお金のやりくり...天才だ(?)私には無理☆(中学生) 続きも楽しみに待ってます!!