※夢小説注意
ほとけ
ねぇ……初兎ちゃん
ほとけ
僕たち親友だよね?
あの日、僕らは階段で座っていた
何気なく、文化祭の準備の休憩中
彼に聞かれた
初兎
そんなん………
初兎
親友にきまってんやん、俺は絶対
初兎
いむくんのこときらいになったりせえへん
何気ない会話
あまり気にはせず
軽く会話しただけだった
りうら
しょにだ~ばいばい
初兎
ばいばい~
一年後、高3の夏
終業式が終わり、帰ろうとしていた時
たまたま、同クラのりうちゃんにあった
お互いに話すこともなく、挨拶を交わす
しばらく歩いていたら、交差点が現れた
初兎
いむくん……久しぶりやな
ふと、一年前のことを思いだし
信号が青にも関わらず足を止める
初兎
今、幸せ?
初兎
もう苦しくない?
初兎
もう……泣いてない?
初兎
もう……僕のこと
初兎
忘れ…ちゃっ…た?
あの日の帰り
彼は
自ら蝋燭の火を消した
思い出すだけで
すごく悔しいし
悲しい
それに、何もできなかった自分が憎い
初兎
ほんとに…ごめんね
初兎
気づけなくて……
初兎
あんときの
ほとけ
僕たち親友だよね?
初兎
SOSやったのに
話している内に
信号は赤に変わる
でも
僕の体は
前に前進した