テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺は、生きる理由がなかった
小さい頃、両親が✘んでから、俺の生活は変わってしまった
いくつもの孤児院を渡り、引き取られを繰り返していた
学校に行っても、生意気だから、派手な髪色だからと言う理由で省かれ
放課後呼び出されたり、変な嫌がらせをされたりもした
その時は辛かった
でも一昨日、行きつけの病院の医者に余命宣言をされた
あと十日ほどしか寿命がないらしい
少し悲しい気持ちもあったけど、内心嬉しかった
もう『生きる』という面倒なことはしなくて良いんだと
今まで辛かったことの全てが無かった事に思えた
pr
まだ里親には✘ぬ事を伝えてない
俺は、今世にやり残した『幸せ』と取っておいたへそくりを封筒の中に入れた
きっと、この✘は誰にもうらまれない
pr
コップを取りに行こうと立ち上がった時だった
pr
明確には分からないけど、俺の部屋から何か気配を感じた
何か気になって、恐る恐る部屋に向かった
そこには見知らぬ白黒髪の男が居た
pr
玄関から入った痕跡は無かったけど俺には分かった
この人は死神ということが
mz
白黒の人は驚いたようにこっちを見て、大きな黄色い瞳をまんまるにしていた
pr
mz
明らかに困っている
普通の人間に死神は見えないから
でも、俺は違う
俺の祖先に死神が居るから
mz
まぁ、普通そうなるだろう
pr
pr
勿論、見えている
けど、からかいたくなった
pr
pr
mz
死神さんはコテッと首を傾げた
犬のようだな、と思ったのは気のせいだろう
mz
pr
死神さんの一言で確信した
もう✘ぬんだと
医者に余命宣言されても、正確ではない
でも、この人が言うなら本当だろう
mz
pr
pr
すると、死神さんは急に黙り込んだ
まさか、もう迎えに来たとか?
ま、そのほうが俺的にも好都合なんだけど
pr
mz
死神さんは申し訳なさそうに答えた
別に、✘にたくない訳じゃないけど、、、
pr
mz
pr
死神だったら言ってもいいか
色んな所で経験してるはずだし
pr
pr
mz
さっきからずっと、申し訳なさそうだな
死神が見える人間に会うの、初めて?
mz
pr
年齢聞いて何になるんだか
ってか死神ならそれくらい知ってるのはずじゃ、、、?
mz
pr
本当の事を言っても良いのかためらったが、この人には伝えても良い気がした
pr
pr
pr
pr
本当の事を話しただけで、不思議と体が軽くなった気がした
mz
pr
pr
pr
mz
pr
mz
pr
これだけは質問しておきたかった
いつ✘ぬか分からないから
mz
pr
mz
pr
mz
pr
mz
pr
mz
pr
mz
い✘めから救う?
そんな事、出来る訳がない
助けられた事なんてないから
そんな事を考えていると、ふと昔のことを思い出した
pr
pr