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放課後の教室
いつものように、にこっと 笑って話を聞いていた。
最近、みんなの視線が変わりつつあった。
千冬
千冬
と明るく笑って教室を出ようとした。
けれど、その笑顔は もうクラスの誰も
【自然なもの】と思っていない。
轟焦凍
静かな声。 千冬の足が止まる。
振り返ると轟が立っていた。
夕陽が彼の瞳と髪を淡く照らしている。
轟焦凍
千冬
千冬は自然に笑う。
いや、【自然】に見せた。
けれど、轟はまばたきもせず その瞳を見つめ続けた。
轟焦凍
千冬の胸が痛む。
千冬
轟焦凍
轟焦凍
ゆっくり、優しく息を吐くように。
轟焦凍
痛そうー
その言葉は、誰より確信に近かった。
千冬
笑おうとした瞬間。
唇が震える。
自分の笑い方がバレているー
そんな焦りと、怖さと、恥ずかしさが 一気に押し寄せる。
千冬
必死の笑顔の形を作るが、 目の奥はもう震えていた。
そんな、千冬を見て轟は近づく。
轟は優しい距離を保った。
触れもしない。抱きしめもしない。
ただ、横に立つだけ。
でも、その一歩は 千冬の心に1番刺さる。
轟焦凍
温かかった。
崩れそうな自分を誤魔化すように。
いつもの軽いノリで笑ってみる。
千冬
けれど、轟は静かに首を振った。
轟焦凍
轟焦凍
千冬の呼吸が止まる。
千冬
轟は痛いくらいの 真っ直ぐな目で見ている。
轟焦凍
胸がぎゅっと痛む。
轟焦凍
轟焦凍
轟焦凍
轟焦凍
轟焦凍
【仮面】が割れたような気がした。
千冬
千冬
ー何かが崩れた。