残り48時間

「あはははは」

「もーなにしてんの〜」

子供の無邪気な笑い声

夏に近づくにつれ

太陽がぎらぎらして熱い

けど、楽しかったなぁ

いつも

どんな遊びをしてたっけ、

鬼ごっこしたり

かくれんぼもしたし

一緒に成長してったよね

中学校に入った時は

授業中にこっそり2人で抜け出して

屋上へ行ってさぼったり

＿＿＿風が気持ちよかった

ずっとこんな日々が続くと思ってた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

意味が分からない 独り言を呟きながら私は起きた

楽しかったってなに？

あんな記憶なんて私には ないのに 、

夢の中で横にいた人は だれなの？

これは、

心から 自分に 嫌気がさす

私は何がしたいんだろう

ポロポロと流れ落ちる涙

なにか、

もどかしい

なにかが、

惜しい、

そこには

笑顔で 手を上げて立っている涼がいた

私の顔を見ると ぎょっとした顔をする

また、あの顔…

悲しそうな顔で俯く君

いつも…、どこか寂しげな顔する

あれ、さっきまで

君の笑顔を見たら涙が引っ込んだのに

なぜ、なんだろう

涼の悲しい顔なんか見たくない

胸がぎゅーーって締め付けられる

心が疼く

涼の顔はどんどん泣きそうになって

悲しい顔になって

嗚咽を抑える様な 苦しそうな顔で

横に顔を動かす涼

涙をポツポツと流して とても悲しそうに泣く

涼の泣く姿は、小さな子供の様で

震える肩に

ぐちゃぐちゃになっているだろう涼の心に

触れたくなった

気が付いたら私は

一緒に涙を流しながら 涼の事を抱き締めていた

涼は へへっと笑って見せるけど

私は涙が止まらない

抱きしめながら考えた

あなたは今何に苦しんでいるの？

私の心のもやもやはなに？

あなたは…、

ねえ、涼は 私の なんなの。？