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尊いしかない。好きあなたは天才です
ツンデレかよ。好きだ(クソデカボイス)
僕はいじめられている。
お弁当の中身を捨てられたり、物を隠されたり、お金を使わせられたり奪われたり。
いじめが始まってはや2ヶ月。
解決策なんて思いつかないまま、今日も今日とてお弁当の中身を捨てられ、お金も盗られてしまって空腹のまま昼休みをやり過ごしていた。
そんなときだった。
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学校の中でも有名なヤンキーに絡まれてしまった。
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またパシリか、と思ったけど、それと同時に所持金がないことを思い出した。
でも断ったら何をされるかわからなくて怖い。
どうしたらいいかわからずに慌てていると、ヤンキーが僕の目の前に千円札をひらつかせた。
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どうやら奢らせるのが目的ではなく、買って来させるのが目的だったみたいだ。
いじめグループに見つかって盗られてしまったら困るから、急いで行ってメロンパンを2つと520円をしっかり握って教室へ戻った。
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持っていたものを差し出すと、無愛想に返事をして受け取った。
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やっぱり誰でも言いなりになってしまうんだな、と自分に失望しながらもヤンキーに軽い財布を渡した。
僕の財布を受け取り、なぜかさっきのお釣りを僕の財布に入れるとヤンキーはまた僕に話しかける。
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また更に学校が嫌になりそうだ、
そう思っていると、ヤンキーが僕の机にメロンパンを1つ置いて言った。
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予想外の言葉に拍子抜けしてつい声が漏れる。
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それだけ言うと自分の席に戻り、行儀悪く机の上に足を組んでメロンパンを食べながらスマホをいじり始める。
もしかして、優しいタイプのヤンキー...?
なんて淡い期待を抱きながら、もらったメロンパンを一口かじった。
うーん、しっとり。
そして次の日。
今日は特に何もされなかったから、教室でお弁当を食べる。
その視界の一端で、かもめくんは今日も昨日と同じ格好でメロンパンを食べていた。
今日は普通に買いに行ったのに、昨日はなんで僕に買いに行かせたんだろう....?
そんなことを考えながらお弁当を食べ進めた。
そしてかもめくんと何事もないまま放課後、
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行きたくないな、そう思いながらも返事をしようとしたときだった。
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かもめくんの一言でいじめグループはさっさと自分の荷物を持って帰ってしまった。
ちなみに、さっき言った通りかもめくんとは話していないから放課後どこかへいく予定なんて立てていない。
今度はどうしたんだろう?
もしかしてだけど、僕のこと助けてくれた.....?
そう思ったけど口には出さず、軽く会釈だけして教室を出た。
それから何日かして、親からお小遣いをもらったから、内心こればっかりは嫌だなぁと思いながらもかもめくんのところへ渡しに行った。
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それだけ言うと、それをそのままポケットにしまって行ってしまった。
額が大きいのは正直気に食わないけど、メロンパンくれたりいじめグループを退けてくれたから、それのお代だと思って自分を納得させた。
とは言ってもまた無一文になり、お弁当がやられてしまったから机の上で突っ伏していると、またかもめくんが千円札を僕に渡して「メロンパン2つ。」と言い捨てていった。
買ってこいってことだな、と察してメロンパンを2つ買い、お釣りとメロンパンを渡すとまたメロンパンを1つ返してくる。
ちょうどお昼ご飯がなかったからありがたくもらって食べた。
砂糖が前食べたときよりも多くて甘かった。
あれからまた数日経ち、かもめくんについてわかったことがある。
かもめくんは、結構僕のことを見ている。
なんとなくかもめくんの方に視線をやると、かもめくんと結構頻繁に目が合う。
これは物理的な話で、それ以外にも、僕のお昼がなくなってしまった時に限っておつかいを頼まれる。
そしてその度にメロンパン2つ、と言われ、一つを僕にくれる。
しかも、ここ何日かでも数回あったのにも関わらず、全てかもめくんが奢ってくれている。
自分にはなんの得もないのに、なんでこんなによくしてくれるんだろう。
それだけがずっと疑問として残りながらも、かもめくんとの交流は続いていた。
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かもめくんは、そのまま僕の手を引いて校舎まで一緒に行ってくれた。
また、助けてもらっちゃったなぁ......
そんなことを考えていると、かもめくんが突然口を開いた。
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かもめくんに謝られることなんて一つもなかったから、僕は理由を尋ねる。
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謝った理由に対して僕が反論すると、かもめくんはぶっきらぼうに返事をして教室へ戻って行った。
かもめくんの口調や態度は変わらずだけど、あれから1ヶ月、たくさん僕のことを助けてくれた。
もしかしたら本当はヤンキーっぽいだけなんじゃないか、なんて思う時もあったけど、他の高校のヤンキー集団を1人でボコボコにした、なんて噂も入ってくるから、どうやらヤンキーというのは嘘じゃないらしい。
それなのにどうして、僕のことをずっと庇い続けてくれているのかという疑問が日に日に大きくなった。
だから、今日はかもめくんを遊びに誘ってみることにした。
結局財布だけはかもめくんに取られっぱなしだけど、キャンペーンに参加すればもらえるポイントなんかをスマホで集めていたから、少しくらいなら買い物もできる。
自分から話しかけるのはなんだかんだ初めてだけど、最初と違って別に怖い感じはしなかった。
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声をかけると、何も言わずにスッとこっちを見た。
最初と変わらない鋭い目をしてるけど、やっぱり恐怖は湧いてこない。
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意外にもすんなり承諾してくれた嬉しさで、咄嗟についお礼を言う。
遊びに行ったら何を話そうか。
そんなことを考えていると、放課後が待ち遠しくなった。
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放課後になりショッピングモールに着くと、明らかに渡した時よりも厚くなっている僕の財布を返してくれた。
すぐに中を確認すると、かもめくんに渡したはずのお金がそのまま入っていた。
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かもめくんって、全然目合わせてくれないし、自分が何かいいことをしたときは頑なにやったことを認めない、
まるで、すごくいい人なのを素行不良で隠してるみたいな........
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一緒に遊びに行ってから、かもめくんと一緒にいることが多くなった。
今まではそれぞれ自分の席で食べてたお昼も、一緒に話しながら食べるようになった。
そして、かもめくんとの距離が縮まって2週間くらい経ったある日。
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ピピッピピッ
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かもめくん、大丈夫かな...?
早退するくらい熱あったみたいだけど、それってかなり辛いよ、
それなのに、僕のこと心配してくれるなんて.......
これ以上心配事を増やさないように、せめて今日だけでも自分のことは自分でなんとかしなきゃね。
よーし、ちょっと心細いけど頑張るぞ...!
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キーンコーンカーンコーン____.......
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ピンポーン.......
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放課後、かもめくんにもらった住所に向かい、とりあえずチャイムを押してみる。
中から小さく足音が聞こえ、そっと重たそうなドアが開いた。
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かもめくんの姿がしっかり見えるくらいドアが開いたと同時に、バランスを損なったかもめくんが僕の方へ倒れ込んできたから、反射でなんとか支える。
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