東雲絢斗
……ッ…
全身が痛い…
荒波由美子
終わったの?。
ボディーガード1.
はい!。終わりました。
ボディーガード2.
ですが…よろしかったのですか?
荒波由美子
なにが?
ボディーガード2.
これではこちら側がうたがわれてしまいますが…
荒波由美子
大怪我をしている人を拾って来たと言えばいいでしょう!そんな事も考えられないの??!
ボディーガード1.
申し訳ありません。
ボディーガード2.
申し訳ありませんでした……。
東雲絢斗
………君は…俺の事を誰かと重ねているの?
荒波由美子
……。
東雲絢斗
…君が恨んでいる人と俺を重ねてたりして?
荒波由美子
やめてくださぁい♡。これ以上言うのであれば私は貴方を殺しますよぉ♡?先輩♡
ガチャッ…と自身で隠し持っていた拳銃を構える荒波由美子。
ボディーガード1.
荒波お嬢様!
ボディーガード2.
おやめ下さい!
東雲絢斗
………好きにしたらいい。でも、そしたら君が自分で自分の首をしめる事になるんじゃない?
荒波由美子
…何故そんな事が分かるんですかぁ?♡
東雲絢斗
君と俺が今向かっているのは、恐らく『武装探偵社』。そして此処の路地裏は探偵社の裏にある。
荒波由美子
ッ…
東雲絢斗
若し此処から銃声がしたら探偵社の皆は此処に来るだろう。
東雲絢斗
そして此処に訪れた探偵社は、銃を持っている君を真っ先に疑うだろうね。
荒波由美子
そしたらすぐに逃げるわ♡
此処には裏道…否、私たちの隠れ道があるの♡
此処には裏道…否、私たちの隠れ道があるの♡
必タヒになりながら話す荒波由美子。
だが俺は其れに反論する。
東雲絢斗
此処の裏道は最近爆発事故があった為その時に封鎖され、今はコンクリートでとても入れる状況じゃないよ??
荒波由美子
はぁ♡?
東雲絢斗
残念だけど、君には疑われる運命しか残っていない。
荒波由美子
……チッ
うっかり舌打ちをする荒波由美子を見て俺はクスクスと笑う
東雲絢斗
…で、どうするの?ここのまま俺を56して疑われる運命を選ぶの?
荒波由美子
………大人しくついてきて下さぁい♡
東雲絢斗
ww…はいはい。
俺は其の儘大人しく荒波由美子について行った。
東雲絢斗
………
暫くすると荒波由美子が咳払いをして声を作り、探偵社のドアノブに手を伸ばして、
荒波由美子
ただいま戻りましたぁ♡!
と、気持ちの悪い声で元気よく声をだす。
太宰治
由美子ちゃんおかえりー!
中島敦
由美子ちゃんおかえりなさい!
後ろの子はどちら様…?
後ろの子はどちら様…?
太宰治
おや、本当だ…傷だらけだね
太宰治
女の子かな??…__
俺の顔を見た瞬間に目を見開いた。 この男は
『太宰治』
太宰治
何故…君が此処に?
東雲絢斗
…………
中島敦
?太宰さんお知り合いなんですか??
荒波由美子
そうなんですか太宰さぁん♡?
太宰治
ちょっと席を外すよ。由美子ちゃん、この子借りるね。
そう言うと太宰治は俺の腕を掴み先程の路地裏に歩いていった。
太宰治
さて…聞かせてくれる?
「何故君が此処に居るのかを」







