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テラーノベル(Teller Novel)

東雲絢斗

…連れてこられました。

太宰治

連れてこられた??

東雲絢斗

はい。

太宰治

由美子ちゃんに?、

東雲絢斗

……

俺は無言で頷く

太宰治

…何かあった?

東雲絢斗

虐められています

太宰治

そう…なんだ、

太宰治は決して俺に目を合わせない

太宰治

絢斗、私はポートマフィアを辞めた。知っているよね?

東雲絢斗

知ってます

太宰治

敬語は外して、普通に話して…。

東雲絢斗

……うん、わかった。

太宰治

絢斗、君は探偵社にいればまた虐められる。
…悪いけど、私は君を守れないの

東雲絢斗

わかってる。

太宰治

そこで残酷な提案なのだけど、由美子ちゃんの目の行かないポートマフィアに入ってくれないかい?

東雲絢斗

残酷でもないですよ?貴方と俺は元、ポートマフィアなんだから。

太宰はやっと俺に目を合わせた。

不安と悲しみが混ざったような声、瞳。

太宰治

じゃぁ…

東雲絢斗

ポートマフィアを訪ねてみるよ

でも何処か安心している瞳で俺を見つめる

太宰治

人はなるべく✘‎さないで呉れ給え!

東雲絢斗

其れはどうだろうね、約束は出来ないよ

俺は少し笑う

太宰治

なんでだい!?

目を見開く太宰治

東雲絢斗

だって、いまの俺、誰も✘‎さないと思います?

うっかり敬語を使う、俺。

太宰治

思わないね!

気にせずクスクスと肩を揺らし笑う太宰。

東雲絢斗

今度会う時迄には幹部に昇り上げときますよ

太宰治

真逆〜!

東雲絢斗

今度会う時は、敵同士ですけどね、必ず幹部になります。

太宰治

そうだね〜!次会う時はね!でも出来れば会いたくないなぁ!

東雲絢斗

お互いがんばりましょう。

太宰治

そうだね!!、

其れから私は絢斗をポートマフィアの前まで送り届けた。 昔、絢斗と私、中也は私の相棒だった。 先輩後輩関係なく話していて、とても楽しい日々だったが、私と絢斗はポートマフィアを辞めた。 其れが何故なのかは、私と絢斗… 2人だけの秘密なのだよ。 ____by太宰治.

俺はポートマフィアの建物の前まで行くと、黒いスーツの男達に銃を向けられる。

スーツ男1

止まれ。

東雲絢斗

…俺は別に貴方々の敵ではありません。

スーツ男1

………

警戒は解けないまま、銃口を向けられ続ける。

東雲絢斗

…ですよね…((ボソッ))

スーツ男2

御前、もしや…!

1人、俺の"正体"に気づきそうになる。

少し間が開くと、ある人の声がする

???

絢斗さん!?

東雲絢斗

え、

???

僕を覚えていますか!!僕を!

相変わらず不思議な一人称… 忘れるはずがない

東雲絢斗

"芥川龍之介"だよね、久しぶり!

龍之介

そうです!

東雲絢斗

もちろん!

龍之介

覚えていてくださったんですね!

とても嬉しいのが分かるほどにテンションが上がる龍之介君。

会話をしていると、後ろのスーツの男達はキョトンとしている。 そんな男共を龍之介は…

龍之介

…僕の横に居るのは"元ポートマフィアの東雲絢斗さん"だ。その銃を打つことは許さぬ。

東雲絢斗

龍之介、それ言っちゃうの…?

驚くスーツ男達の前で苦笑いをしていると龍之介はハッと気づくと

龍之介

す、すみませぬ…。

東雲絢斗

否、全然大丈夫だよ!
寧ろ、ありがと

龍之介

!はい!

少し安心出来そうだ…

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