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先生
如月優雨
優雨
はい。
先生
良く頑張った。
優雨
ありがとうございます。
賀来
どうだった？
優雨
もちろん100点だよ。
賀来
おー！俺めっちゃ上がったよ！
賀来
８０点！
優雨
まあまあじゃない？
賀来
これでも頑張った方だぜ…
クラスメイト
優雨と勉強会したから点数グッと上がったよ〜！
クラスメイト
やっぱ優雨は凄いな！
優雨
皆良かったね。
優雨
（当たり前じゃない。）
賀来
また勉強会開いてよ。俺また行くから。
優雨
こっちも暇じゃないのよ。
賀来
優雨は何も勉強してなくても良い点取れてるだろ。
優雨
何も知らないくせに。
優雨
（私はあんた達とは違うのよ！！）
お母さん
優雨！塾の時間よ！
優雨
はぁ〜、だるい。
優雨
（1日くらいサボっても良いよね。）
優雨
はーい、今行くー！
優雨
ふ〜、久しぶりの休みだーー！
優雨
さあ、どこ行こうかな。
優雨
最近行けてなかったカラオケでも行くか！
優雨
楽しかった〜！たまには良いでしょ。
優雨
（絶対に怒られるな〜…。まあ、それを覚悟してサボったんだけどね☆）
優雨
優雨
「た、ただいま〜。」
お母さん
お帰りなさい。
優雨
（あれ？怒らない…。先生お母さんに言ってないはずがない…。）
優雨
お母さん、怒らないの？
お母さん
どうして？あんた何かしたの？
優雨
ううん。何も！
優雨
何でだろ…。お母さんは知らないのかな…。
優雨
もしも、何をしても怒られないんだったらどんなに良いんだろう…。
優雨
よし、確認の為に明日もサボってみようかな…！
優雨
よし、どうか…？
優雨
ただいまー！
お母さん
お帰りー。テストどうだった？
優雨
（お？）
優雨
うん！良かったよー
お母さん
そう？なら、良かった。
優雨
（よっしゃ！！やっぱりサボった事お母さんは知らないんだ！）
それから、優雨は塾をよくサボるようになった。
優雨
やば！寝坊した〜！学校遅れる！
優雨
お母さーん！何で起こしてくれなかったの？
優雨
あれ？お母さん…？
家には誰も居なかった。
優雨
変なの…。でも、このまま行って遅刻ってなるのも嫌だな…。
優雨
学校休もう。
優雨
お母さんや先生にはお腹痛かったって言えば何とかなる。
お母さん
あれ…？
お母さん
優雨？居ないな…。
優雨
お母さん！何処行ってたの？
優雨
ていうか、さっきから何言ってるの？
？
お母さん！
お母さん
おっ、何処行ってたの？？
お母さん
いつもは帰ってる時間なのに何処ほっつき歩いてたの？
優雨
え？なんで…？
優雨
どうして私とそっくりな人が？
優雨
お母さん！私はこっちだよ！？
すると、優雨そっくりの人は、ゆっくりと近づいてきた。
？
フッ
優雨
あんた誰？どうしてお母さんは私の事が見えないの？
？
まあまあ、落ち着いて。
優雨
落ち着いてられるわけないじゃん！
優雨
どういう事？
？
だって、貴方は自分のやるべき事を全て私に押し付けてきたでしょ？
優雨
は？
優雨
私は、あんたに押し付けてなんかない！
優雨
ただ、少し休みたかっただけなの…
？
人生に休みなんて無いんだよ？
？
貴方は凄く幸せだった。
？
親にも愛されていた。
？
だけど、貴方は少しずつそれが面倒くさい、サボっちゃえと思うようになってきた。
？
私は、全然恵まれていないのに…。
？
だから、貴方の人生を私が貰う。
優雨
あんたは誰？
？
貴方の影
？
だから、これからは貴方が私の影
優雨
そんなの許されるわけない！
優雨
あんたはただの影なんだから！
？
どれもこれも貴方が願った事だよ？
？
じゃあ、バイバ〜イ( ◠‿◠ )
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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