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Illuminate the darkness

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Illuminate the darkness

1 - 序章 巣食う闇、そして…

♥

42

2020年12月20日

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東都イージス領 イシュ村外れ

ルーナ

はあ〜、やっぱりここは落ち着きますね〜

彼女の名前はルーナ・クレセント

このイシュ村を治める貴族、クレセント家の一人娘だ。

ミア

お嬢様!ここにいらしたのですか!

ミア

探したんですよ?

彼女はミア・グリム

この村の出で、クレセント家に仕えておりルーナの護衛役だ。

ミア

また勝手に御屋敷を抜け出して…

ミア

探す身にもなって下さい。

ルーナ

いいじゃないですか、ちょっとぐらい。

ルーナ

それにずっーーと屋敷に閉じ込められて退屈なんですよ!

ミア

それはロイ様がお嬢様の事を思ってのことで…

ルーナ

分かってますよ!

ルーナ

でも流石に過保護過ぎないですか?

ルーナ

屋敷から1歩も外に出るなって、軽く軟禁状態ですよ。

ミア

とにかく、御屋敷へ戻りますよ!

ルーナ

え〜、もう少しいいじゃないですかー!

ミア

駄目です。外は危険なんです。

ミア

それに御屋敷を抜け出した事をロイ様が知ったら、また大目玉を食らいますよ。

ルーナ

う…それは……

ミア

だから御屋敷に戻りましょう?

ルーナ

うーん…だったらあと5分!もう少しここに居させてください!

ミア

ミア

はぁ…分かりました。

ルーナ

やった!

ミア

お嬢様本当にこの場所が好きですね。

ルーナ

はい!この場所なら、色々な物が見えますし!

ミア

ふふ、確かに。

ミア

ここからならイージスも見えますね。

ルーナ

はい!

ルーナ

いつか行ってみたいなぁ…

ルーナ

…私、いつかこの村を出て、色々な場所を見てみたいんです。

ルーナ

イージスだけじゃない…他の都にも行って、そして王都にも!

ミア

ミア

お嬢様、少し目を瞑って貰えますか?

ルーナ

ルーナ

いいですけど…

ルーナは目を瞑った。

ミア

ミア

…もう開けても大丈夫です。

ルーナ

ん…

目を開けると、ルーナの頭に花冠が乗っていた。

ルーナ

わぁ…これミアさんが作ったんですか?

ミア

はい。

ルーナ

これは…アイリスの花?

ミア

そうです。

ミア

その…大切にして頂けると…

ルーナ

はい!もちろんです!

ミア

ミア

ぜっ…に…

ルーナ

ミア

いえ、なんでもありません。

ミア

さぁ、御屋敷に戻りますよ。

ミアは村方面に歩き出す。

ルーナ

あ、待ってください〜

ルーナも小走りでミアに付いて行く。

ルーナ

ミアさん待ってくだ、わわっ…

転びかけたルーナをミアが支える。

ミア

お嬢様、足下にお気をつけください。

ルーナ

あ、ありがとうございます…

ミア

歩けますか?

ルーナ

はい!

ミア

それはよかったです。

ルーナ

ミアさん、いつもありがとうございます。

ミア

ふふ…どうしたんですか、突然。

ルーナ

突然じゃないですよ。

ルーナ

私が子供の頃からいつもそばに居てくれて、色々助けて貰ってますし…

ミア

そんなの気にしないでください。

ミア

私だってお嬢様のそばに居られて幸せです。

ミア

寧ろ私がお礼を言いたいくらいです。

ルーナ

へへぇ〜、そんな風に思ってくれてたんですね〜

ミア

だからこれからも…

ミア

…これからも傍に居させてください。

ルーナ

はいっ!

ルーナ

じゃあ、約束です。

ミア

はい、約束です。

2人は指切りをした。

ミア

結局、長居してしまいましたね。

ルーナ

あ、すっかり忘れてました…

ミア

ふふ…今度こそ戻りましょうか。

ルーナ

そうですね!

2人は今度こそ村へと歩き出した。

ルーナ

ミアさん、手繋いでもいいですか?

ミア

はい、もちろんです。

今度は手を繋ぎながら。

イシュ村 クレセント邸前

ミア

さぁお嬢様、早く御屋敷の中へ。

ルーナ

そうですね…

ルーナ

お父様に見つからないうちに…

ロイ

誰に見つかったら不味いのだ?

ルーナ

げっ…お父様…

ミア

ロイ様、お帰りなさいませ。

ロイ

ああ。

ロイ

それより、ルーナ。

ロイ

また屋敷を抜け出したのか。

ルーナ

い、いやぁ〜、ちょっと散歩したくなっちゃって…

ロイ

あれ程外は危険と言っただろう。

ロイ

それにミア。

ロイ

君が付いていながら…

ミア

申し訳ございません。

ミア

私が不甲斐ないばかりに…

ルーナ

ミアさんは悪くないよ!

ルーナ

悪いのは勝手に抜け出した私!

ロイ

そう思っているなら、これからは屋敷を抜け出すな。

ルーナ

ロイ

早く部屋に戻れ。

ルーナ

…わかった……

ロイ

それとミア。

ロイ

後で私の部屋に来るように。

ミア

了解しました。

ロイは屋敷へと戻って行った。

ルーナ

はぁ…ちょっと外に出ただけなのに…

ミア

それ程お嬢様が大事なんですよ。

ルーナ

けどこれはちょっと過保護な気が…

ミア

…まぁとりあえず、御屋敷へ入りましょう。

ルーナ

そう…ですね…

クレセント邸

ルーナ達が戻ると、使用人達が迎えてくれた。

ミア

それじゃあ、私はロイ様の所へ行ってきます

ミア

お嬢様、部屋で大人しくしてるんですよ?

ルーナ

はーい…

イシュ村 西門

そして、その時が来た。

ミア

…来た……

ミア

ロイ様!標的、目視しました!

ロイ

そろそろか…

ロイ

皆の者!

ロイは兵士達の方を向いた。

ロイ

何としてでも闇獣の進行を食い止め

ロイ

明日を掴むぞ!

兵士達の歓声が湧き上がる。

ロイ

よし!配置につけ!

ミア

ロイ様!

ロイ

どうした?

ミア

それが…

ミアは闇獣を指差す。

ロイ

な…んだと…

ミア

…聞いていた数とは比べ物にならないですね……

ロイ

いや…そうではなくて……

ミア

え?

ロイ

あの闇獣は…リラを……

ミア

…え?

ミア

まさか……

ロイ

…今は余計なことを考えている暇はない。

ロイ

何としてでも撃退するぞ!

ミア

はい!

闇獣の群れは村へに向かってくる。

ミア

(…遠目ではよく見えなかったけど……)

ミア

こんな闇獣が居るなんて……

ミアは、思わずその言葉を口に出してしまう。

ロイ

弓兵!構え!

ロイ

撃て!

放たれた無数の弓矢が闇獣に向かって飛んでいくが……

ミア

他の闇獣は怯んでますけど……

ロイ

ああ…あの大きな闇獣には全く効いていないな……

ロイ

ミア!

ミア

はっ!

ミア

剣兵!前へ!

ミア

私に続け!

ミアが率いる剣兵が、闇獣の群れへと向かっていく。

ロイ

槍兵は私に続け!

ロイ

周りにいる闇獣を各個撃退し、あの闇獣を追い詰めろ!

ロイ率いる槍兵は、左右に分散し、小型の闇獣と対峙する。

ミア

はぁっ!

ミアは大型闇獣と対峙する。

ミア

(やっぱり効いてない…)

ミア

くっ!

ミアは剣を構え直し、再び攻撃を叩き込む

ミア

はっ!

…が、全く効いていない。

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

大型闇獣は叫び声をあげながら、ミアに向かって攻撃した。

ミア

っ!

ミア

はぁ…はぁ…

ミア

痛っ!

吹っ飛ばされ、体制を立て直そうとするが、痛みで膝を付いてしまう。

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ロイ

はぁ!!

ミア

ロ、ロイ様……

ロイ

立てるか!?

ミア

は、はい!

ロイ

私が時間を稼ぐ。

ロイ

その間に体制を立て直せ!

ミア

了解です!

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ロイ

…リラの仇、ここで討ってやる!

ミア

(…やっぱりリラ様を殺した闇獣……)

ロイ

来い!穢れた獣め!!!

クレセント邸 ルーナ自室

ルーナ

はぁ…罰として、1週間自室謹慎かぁ……

ミアと別れた後、ルーナは大人しく自室に戻り本を読んでいると、ロイがやって来て、抜け出した罰として1週間自室謹慎を命じられた。

今回の騒動に巻き込まない為だ。

ルーナ

暇だなぁ〜

ルーナ

ルーナ

なんだか外が騒がしい気が……

その時、部屋のドアが勢いよく開けられる

使用人

お嬢様!お逃げください!

ルーナ

え?どうしたんですか?

使用人

や、闇獣が!

ルーナ

やじゅう?

使用人

とにかく、東門からお逃げください!

ルーナ

え?急にどうしたん……

使用人

早く!

ルーナ

う、うん…

ミアは使用人に連れられ、屋敷の外へと向かう。

イシュ村

ルーナ

え、なにこれ……

外に出ると、村が戦火に包まれていた。

ルーナ

あ、あれは…何ですか……

ルーナ

ぁ……

村の中には、もう闇獣が侵略を開始していた。

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

使用人

お嬢様!

ルーナ

きゃっ!

大型闇獣の攻撃で、破壊された建物の瓦礫がルーナの方へと飛んできた。

……が、それを…

ルーナ

…ぁ……

それを使用人が庇った。

瓦礫は使用人の頭部に直撃した。

こうなってはもう助からない。

ルーナ

そんな……私を…庇って……

ミア

お嬢様!

ルーナ

ミア……さん……

ミア

ご無事ですか!?

ミア

今、あの闇獣とロイ様が交戦中です!

ミア

今のうちに逃げてください!

ルーナ

え!?あれとお父様が!?

ルーナ

助けに行かないと……!

ルーナは大型闇獣の方へと走り出す。

ミア

お嬢様!お待ちください!

ルーナ

(お父様…待ってて!今助けに行くから!)

ミア

お嬢様!

ルーナ

…!

ミアがルーナの手を掴み、引き留める。

ルーナ

離してください!

ルーナ

お父様が…!

ミア

駄目です!

ミア

ロイ様はお嬢様を逃がす為に、戦っているんです!

ルーナ

でも…!

ミア

だから早く…

大型闇獣がルーナ達に気付き、向かってくる。

ミア

っ!早く逃げてください!

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ルーナ

お父様を見捨てられない!

ルーナ

それにミアさんや、街の人達だって…!

ルーナが大型闇獣へと向かっていく。

ミア

お嬢様!

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

大型闇獣が腕を振り下ろす。

ミア

危ないっ!

ルーナ

ぁ……

ロイ

やめろっっ!!

ロイが攻撃を槍で受け止める。

ルーナ

お父様!

ロイ

私の娘に手を出すな!

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ロイ

もうリラの時の様なことはさせないぞ!

闇獣とロイの攻撃がぶつかり合う。

ルーナ

リラって…お母様の名前……

ミア

…お嬢様。

ミア

これから話す事を聞いてください。

ルーナ

え……は、はい…

ミアは闇獣について話した。

ルーナ

そ、そんな危険なのがいるなんて……

ミア

…そしてそこにいる闇獣が、お嬢様の母親…リラ様を殺したんです。

ルーナ

で、でもお母様は事故死って……

ミア

それはロイ様がついた嘘です。

ミア

ロイ様はどうしても、お嬢様に闇獣の存在を隠したかったんです。

ルーナ

…私を不安にさせない為に…?

ミア

そうです。

ミア

だから外へ出ることを許さなかった。

ルーナ

…そう…だったん…ですね……

ロイ

何をモタモタしている!

ロイ

ミア!早くルーナを連れて逃げろ!

ミア

…ロイ様、お言葉ですが1人ではお嬢様の逃げる時間を稼げないかと。

ロイ

ロイ

いいのか?

ミア

はい。

ロイ

…分かった。

ミアは腰にかけていた剣をルーナに差し出す。

ルーナ

え?

ミア

ルーナ様、剣の心得はありますよね?

ルーナ

は、はい、いつもミアさんに教わっていたので…

ミア

ふふ、そうでしたね。

ミア

それならこの剣を受け取ってください。

ミアはルーナの手に剣を握らせる。

ルーナ

み、ミアさん、どうするつもりです…か…

ミア

…お嬢様、ここでお別れです。

ルーナ

え……

ルーナ

な、何言ってる…の?

ミア

東門から真っ直ぐ進んでください。

ミア

そこに身を隠せる場所があります。

ルーナ

そうじゃ…なくて……

ミア

きっとお嬢様なら逃げ切れます。

ミア

抜け出すの得意ですからね。

ルーナ

そうじゃなくて!

ミア

ルーナ

…ミアさん……約束、しましたよね?

ルーナ

ずっと一緒にいるって!

ミア

はい、でも約束、守れそうに無さそうですね

ルーナ

無さそうですねって……

ルーナ

ミアさんはどうしてそんなに落ち着いていられるの!?

ルーナ

あんなのと戦ったら、死ぬかもしれないんですよ!?

ルーナ

死ぬのが怖くないんですか!?

ミア

もちろん、死ぬのは怖いです。

ミア

でも、それよりもお嬢様が死ぬのが怖いんです。

ルーナ

……

ルーナ

ずるいですよ…そんな言い方……

ミア

そうかもしれないですね。

ルーナ

ルーナ

…絶対生きて帰って来てくださいね?

ミア

…はい。

ルーナ

また一緒に、お風呂入ったり、本読んだり、しましょうね!?

ルーナ

そして一緒に、色んな所に行って…それで…

ミア

はい、お嬢様のやりたい事全部やりましょう

ルーナ

絶対だよ!?

ミア

はい。

ミア

約束…ですから…早く…行って…

ミアは涙を零す。

ルーナ

ぁ……

ミア

強く生きて…ください…ね?

ルーナ

…っ!

ルーナは東門へと走り出す。

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ロイ

ミア、本当に良かったのか?

ミア

はい…これで悔いはありません!

ロイ

そうか……

ロイ

…では、参ろうか、

ミア

はい!

聖域の森

ルーナ

はぁ…はぁ…

ルーナは東門から聖域の森へと入り、ミアの言われた通りに真っ直ぐ進んだ。

ルーナ

(お父様…ミアさん…!)

ルーナ

はぁ…はぁ…

暫く走り続け、開けた場所に出た。

ルーナ

ここは…

そこにある建物があった。

ルーナ

これが…ミアさんが言ってた…

ルーナ

…よし……

ルーナは建物の中に入っていった。

???

建物の中は幻想的な場所だった

ルーナ

わぁ…綺麗……

タナトス

あら、こんな所に人間…珍しいわね。

ルーナ

えっ!?だ、誰です…か?

タナトス

へぇ、私が見えるのね。

ルーナ

み、見える?

タナトス

(中々興味深いわね…)

タナトス

貴方…名前は?

ルーナ

ル、ルーナ…

ルーナ

ルーナ・クレセントです……

ルーナ

あ、貴方は?

タナトス

私はタナトス。

タナトス

光の精霊よ。

ルーナ

せ、精霊?

タナトス

精霊を知らないの?

ルーナ

は、はい……

タナトス

タナトス

…じゃあ、精霊士って言葉は聞いた事あるかしら?

ルーナ

あ、はい!ミアさんから聞きました!

タナトス

ミア?

タナトス

ああ、あの子ね。

ルーナ

ミアさんを知っているんですか?

タナトス

一方的にね。

タナトス

1回ここへやってきたのよ。

タナトス

何やら、ここを調べ回っていたわ。

ルーナ

(なるほど…だからこの場所を知っていたんだ…)

タナトス

まぁ、何も無かったみたいだけどね。

ルーナ

それで、精霊士と貴方は何が関係しているんですか?

タナトス

はぁ…そこから説明しないといけないのね…

タナトス

精霊士は私達、精霊が見えるのよ。

ルーナ

精霊が…見える…

ルーナ

ルーナ

え?

ルーナ

じゃあ…

タナトス

そう、貴方がレアな精霊士さん。

ルーナ

え、ええええ!?

タナトス

どの精霊士も同じ反応するのね。

タナトス

見飽きたわ。

ルーナ

私が…精霊士…

ルーナ

…!

ルーナ

じゃあ、闇獣と戦える…?

タナトス

私と契約すればね。

ルーナ

契約?

タナトス

ええ、精霊士は私達精霊と契約して、初めて闇獣と対等に戦えるようになるの。

ルーナ

なら早く契約ってのをしてください!

ルーナ

助けたい人達がいるんです!

タナトス

待って。

ルーナ

タナトス

契約はしてもいいわ。

タナトス

でも、それなりの代償が貴方に求められるわ

タナトス

と言っても、物理的な物じゃないけれど。

ルーナ

代償?

タナトス

ええ。

タナトス

私と契約したら、貴方は精霊士の使命を果たさないといけないの。

タナトス

誰かが意図的に強制するわけじゃないけれど

タナトス

でも人間達は貴方に、闇獣と戦い続ける事を求めるわ。

ルーナ

分かってます。

ルーナ

そんな事で闇獣と戦えるようになるなら…私は契約します。

ルーナ

それにこれ以上苦しむ人を見たくはないです

タナトス

清々しい程の主人公ね…

タナトス

貴方みたいな精霊士久しぶりね。

タナトス

いいわ。契約してあげる。

ルーナ

…!ありがとうございます!

タナトス

私の詠唱の後に続いて。

ルーナ

はい!

タナトス

汝、如何なる時も

ルーナ

汝、如何なる時も

タナトス

精霊士の使命を貫き

ルーナ

精霊士の使命を貫き

タナトス

人々を、世界を照らす光となることをここに誓う。

ルーナ

人々を、この世界を照らす光となることをここに誓…誓う。

タナトス

噛んだわね…

ルーナ

うぅ…

タナトス

まぁいいわ。

タナトス

最後に私に真名(マナ)を与えて。

ルーナ

真名?

タナトス

ええ。

タナトス

変なのにしないでね。

ルーナ

しませんよ!

ルーナ

(うーん、何がいいかな…)

ルーナ

(光…光…うん、これにしよう)

タナトス

決まったかしら?

ルーナ

はい!

タナトス

なら、この精霊の真なる名は、に続けて真名を言って。

ルーナ

この精霊の真なる名は『ライト』

ルーナがそう言うと、足元に魔法陣が浮き上がり、僅かに光って消えていった。

ルーナ

タナトス

これで終わりよ。

ルーナ

え!?これで契約出来たんですか!?

タナトス

ええ。

ルーナ

意外と呆気ない物なんですね…

タナトス

そんなもんよ。契約なんて。

タナトス

それにしてもライトって…直球過ぎないかしら。

タナトス

もっと他に思いつかなかったの?

ルーナ

ご、ごめんなさい…

ルーナ

タナトスさん、光の精霊っぽくなかったから…

ルーナ

それにタナトスって、『死』って意味ですよね?

タナトス

…色々事情があるのよ。

ルーナ

はぁ…

タナトス

それより、私の事はタナトスでいいわ。

タナトス

それに敬語もなし。

ルーナ

いいんですか?

タナトス

ええ。

タナトス

これから一緒に生きていく間柄だしね。

ルーナ

分かった!

ルーナ

よろしくね、タナトス!

タナトス

ええ、よろしく。

タナトス

タナトス

どうやら私達にお客さんね。

ルーナ

タナトス

へぇ…こんな大きな力をもつ闇獣がこんな所にいたのね。

タナトス

行くわよ。

ルーナ

行くってどこに?

タナトス

精霊士の初仕事よ。

聖域の森

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ルーナ

あ、あの闇獣!

タナトス

あら、お知り合い?

ルーナ

うん…私達の村を…

タナトス

ま、そこら辺の事情は後で聞くわ。

タナトス

まずはあいつをどうにかしましょ。

ルーナ

そう…だね!

タナトス

貴方、実践は?

ルーナ

ない!

タナトス

そうだろうと思ったわ。

ルーナ

でも、何か倒せそうな気がする!

タナトス

当たり前よ。

タナトス

この光の精霊、タナトスがついてるもの。

タナトス

それにこの程度倒せないなら、この先やっていけないわ。

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ルーナ

来る…!

タナトス

構えなさい!

ルーナ

うん!

ルーナはミアの剣を鞘から抜き、両手で構える。

闇獣の剛腕が振り下ろされる。

ルーナ

っ!

タナトス

よく防いだわ、上出来よ。

ルーナ

はぁ…はぁ…

タナトス

攻撃よ。

ルーナ

うんっ!

ルーナ

はぁっ!!

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

ルーナ

効いてる…!

タナトス

気を抜かないで!

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

闇獣の反撃が襲いかかる。

タナトス

闇を照らせ、『レイレイン』

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

光の雨が闇獣を襲う。

ルーナ

わぁ!タナトスつよーい!

タナトス

これくらい朝飯前よ。

タナトス

さぁ、そろそろアレをやりましょう。

ルーナ

アレ?

タナトス

ええ、心気合一よ。

ルーナ

心気合一?

ルーナ

どうやって?

タナトス

目を閉じて心を落ち着かせて。

ルーナ

こ、こう?

ルーナは目を閉じる。

タナトス

そう。

ルーナ

タナトス

何か感じないかしら?

ルーナ

…!

タナトス

掴んだようね。

タナトス

こっちも貴方の”心”読み取ったわ。

タナトス

行くわよ!

ルーナ

うん!

ルーナ

はぁぁ!

ルーナ

心気合一っ!

ルーナ

あれ…服が…

タナトス

(心気合一成功よ。)

ルーナ

あれっ?タナトス?どこー?

タナトス

(今は貴方の中に居るわよ。)

ルーナ

わわっ!

ルーナ

本当だ…頭から声が…

タナトス

(心気合一すると、精霊の私の方が、貴方の中に組み込まれるの。)

ルーナ

へ、へぇ〜凄いんだね…

タナトス

(さぁ、トドメよ!)

ルーナ

うんっ!

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

闇獣が体勢を立て直し、ルーナに襲いかかる。

ルーナ

これで終わりだよっ!

ルーナ

『ルナ・ライトソード』

ルーナが持っているステッキが、光の剣に変わり、闇獣を一刀両断する。

大型闇獣

━━━━━━━━━━━━━━━

闇獣は崩れ落ち、消滅していった。

ルーナ

はぁ…はぁ………

タナトス

見事よ。

タナトス

ただ、危なっかしい所だらけだったけどね。

タナトス

ま、初戦闘だし、こんな所かしら。

ルーナ

…す…

タナトス

ん?

ルーナ

凄いね!心気合一って!

ルーナ

それにタナトスも!

タナトス

私?

ルーナ

うん!

ルーナ

タナトスのお陰で倒せたよっ!

ルーナ

ありがとう!

タナトス

貴方が勝ち取った勝利よ。

タナトス

私の力を使いこなした貴方がいたからこそ。

タナトス

精霊士というのはそういう者よ。

ルーナ

でもでも!タナトスが色々教えてくれたからって言うのもあるよね!

タナトス

まぁ、そうだけれど…

ルーナ

だよね!

ルーナ

だからこれは2人で勝ち取った勝利だよ!

タナトス

ふふ、そうね。

タナトス

それじゃ、これからどうするのかしら?精霊士ルーナ。

ルーナ

…1度村に戻って見てもいい?

タナトス

村?

ルーナ

あ、私が住んでた…

タナトス

ま、その話は歩きながらしましょう。

イシュ村

ルーナはタナトスに何があったのかを話しながら、イシュ村に向かった。

ルーナ

ぁ……

ルーナはロイの亡骸を見つけた。

タナトス

…手遅れね……

タナトス

タナトス

ねぇ、ルーナ。

タナトス

もしかしてこの子が、ミアって子?

タナトスは倒れているミアを発見した。

ルーナ

ミアさん!

タナトス

…駄目ね…もう息をしていないわ……

ルーナ

そ、そんな……

ルーナ

約束…したのに……

ルーナ

タナトス

ルーナ

タナトス…

タナトス

なに?

ルーナ

ミアさん達を埋めてあげたいの。

タナトス

ええ。

ルーナ

…手伝ってくれる?

タナトス

もちろんよ。

タナトス

なら早速始めましょう?

ルーナ

うん…

イシュ村 村外れ

ルーナとタナトスは協力して、村人全員を埋葬した。

ルーナ

…これ以上もう…死んで欲しくない……

タナトス

…それは無理ね。

タナトス

でも…こんな理不尽な死に方をする人を減らすことは出来るわ。

タナトス

私達が頑張れば…ね?

ルーナ

うん…

ルーナ

頑張る!

ルーナ

これ以上こんな悲しいことがないように…!

タナトス

なら、これからどうするの?

ルーナ

…東都に向かおうと思うの。

タナトス

東都…いいわね。

タナトス

あそこなら、色々準備も出来そうね。

ルーナ

準備?

タナトス

まぁ、それは着いたら話すわ。

タナトス

精霊士の指名もね。

ルーナ

…分かった。

ルーナ

行こう、東都に。

タナトス

あら、お別れはもういいのかしら?

ルーナ

うん。

タナトス

…いい返事ね。

タナトス

じゃあ行きましょう?

ルーナ

ルーナは頷き、歩き出す。

ロイや、村の人々、そしてミアの死を胸に刻み。

そしてもう、誰も悲しい思いをしない為に

序章 巣食う闇、そして… END

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