この作品はいかがでしたか?
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MZ
桜の葉が満開に咲く春。 俺が住んでいるこの世界は、人々が魔力を持っているということが当たり前である。 そんな中、国の中でも有名な魔虹(まこう)学園。偏差値がとても高く、魔力が高い人でも入れないようなところだが、中学校生活3年間、受験勉強に時間を費やしていた結果、無事入学することが出来た。
MZ
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体験入学の際にもらった地図を片手に、入学式が行われる体育館へと迷いながらも向かっていった。
どこを見渡しても人、人、人。とにかく人だらけ。何人もの人が今年入学してきたのだろうか。パッと見るだけでも800人は超えていることが分かる。体育館は香水の匂いと人々の話し声で充満していた。
「 起立 」
MZ
入学式は美しい女性の声のアナウンスと共にどんどん進んで行った。
校長
当たり前のようにこの学園の校長の話はとても長い。聞いているだけで何度もあくびが出そうだ。でも、意外と若そうな気がする。サラサラとした黒髪にこちら側から見て左目が青、右目が赤色。なんだかチャラそうだ。
MZ
「 体育館にて魔力測定が行われます。対象となる入学生の皆さんは、列に並んでください。追い越しなど、マナー違反をした方には重い罰が罰せられますので注意してください。 」
MZ
思わずため息を零してしまった。とりあえずアナウンスの通り1番空いていそうな列に並んでみた。予想外にかなり良いペースで前に進んでおり、10分経つ頃には俺の番が来ていた。
教師
MZ
教師
無言で何も変哲のない普通な俺の手を見詰めてくる。なんだか少し恥ずかしい。
教師
MZ
クラスは一学年につき S ( 魔力が非常に高く、自分のものかのように魔法を扱える人 ) A ( 魔力が高く、使いこなせている人 ) B ( 魔力が高いが、使いこなせていない人 ) C ( 魔力が低く、使いこなせている人 ) D ( 魔力が低く、使いこなせていない人 ) E ( 魔力がない人 ) の6クラスに分けられる。俺はAということなので、かなり上の方だと思う。結構嬉しい。
MZ
胸を弾ませながら、地図を見て1-Aと早歩きで向かった。
次回予告 「 俺〇〇〇って言うんだ ! まぜ太くん ⋯ いや 、 まぜたん ! にょろしくね 〜〜 !! 」 この出逢いが物語が始まる鍵となる出逢いであることを、二人はまだ知らない。
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コメント
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すごい!上手!ちぐちゃん!続きが楽しみ‼︎頑張ってね〜!
語彙力すご! 僕とは大違い…… 続き楽しみ〜!