一覧ページ

きっと私は恋におちている

第14話 - 『きっと私は恋におちている』第14話

2025年04月03日

#恋愛

#一次創作

わんぽち

仲乃明莉

思いっきり泣いて、泣いた分だけ軽くなれる場所なんだよ

仲乃明莉

夏帆ちゃん

恋乃美夏帆

！……………

恋乃美夏帆

うんっ………

恋乃美夏帆

ありがとう………っ！

仲乃明莉

…………うん

秋宮琉唯

この人生傷つくことばっか、傷つけるばっかだよな

恋乃美夏帆

！？

恋乃美夏帆

え、あ、秋宮くん……！？

秋宮琉唯

こんにちは

仲乃明莉

もぉ〜、急に出てくる〜

秋宮琉唯

このまま盗み聞きみたいになるのはもっとダメでしょ

恋乃美夏帆

………もしかして、秋宮くんも

秋宮琉唯

………孤独だった俺を明るくしてくれたんですよ

秋宮琉唯

ただの学校の屋上なのに不思議ですよね

秋宮琉唯

今日は思う存分サボっちゃいましょうよ、夏帆先輩

仲乃明莉

うんうんっ！

恋乃美夏帆

………うん、ありがとう

恋乃美夏帆

私は本当に思ったことを言ったつもりだったんだけど

秋宮琉唯

…………………

仲乃明莉

でも心配してくれるのは嬉しいことじゃないの？

秋宮琉唯

そうだな

恋乃美夏帆

………でも、出会ってちょっとの私が勝手なこと沢山言って

恋乃美夏帆

うざかったと思う

秋宮琉唯

………え、それほんとに言ってます？

恋乃美夏帆

え？

秋宮琉唯

…………俺は、海斗先輩のことは殴った人で殴られた人としか認識してないし

秋宮琉唯

全然わかんないすけど

仲乃明莉

(適当…………)

秋宮琉唯

"好きな人に"あんまり心配されるのは俺も少し嫌な気持ちになるかも

恋乃美夏帆

……………

仲乃明莉

え！？なんで！？

秋宮琉唯

情けなくなるじゃん

秋宮琉唯

こんなことで心配されて俺何やってんだー、とか

秋宮琉唯

まぁそういう時もあるしない時もあると思うけど

仲乃明莉

熱引いた時とかは？

秋宮琉唯

早く帰れって思う

仲乃明莉

は？

秋宮琉唯

うつすかもじゃん

仲乃明莉

琉唯くんっていつも大事な言葉が足りないんだよ

恋乃美夏帆

好きな、人に………

秋宮琉唯

！……………

恋乃美夏帆

この、好きって

秋宮琉唯

え？

恋乃美夏帆

どういう好き？

春乃海斗

めっちゃ人いるな

高宇良葵衣

ここめっちゃ人気のお店みたいだよ

高宇良葵衣

開店時にはもう大行列みたい

春乃海斗

へぇー、そんな美味しいのか

春乃海斗

ていうか俺らラッキーすぎん？

高宇良葵衣

それな

高宇良葵衣

みんな海斗の失恋のこと考えてくれたんだよ

春乃海斗

別に失恋してねぇよ

豚骨ラーメンと塩ラーメンです

高宇良葵衣

ありがとうございます！

春乃海斗

ありがとうございます

春乃海斗

めっちゃ美味そー

高宇良葵衣

ね、流石人気店

高宇良葵衣

お腹いっぱーい

春乃海斗

爆発しそう………

高宇良葵衣

………どう？少しは気持ち晴れた？

春乃海斗

まーな

高宇良葵衣

いひ、良かった！

高宇良葵衣

………もう1回聞くけど、何であんな顔してたの？

春乃海斗

………昨日ちょっと夏帆ちゃんと色々あってさ

高宇良葵衣

その色々聞きたいんだけど

春乃海斗

まじで無理

高宇良葵衣

ハグしたんか？キスか？ちゅーした？

春乃海斗

してないけど一旦飛ばすわ

高宇良葵衣

飛ばすな飛ばすな

春乃海斗

それで、本当に傷ついてるのは夏帆ちゃんなんだ

春乃海斗

俺はただ、夏帆ちゃんのことまた

高宇良葵衣

自分だって傷ついてるでしょ

春乃海斗

え？

高宇良葵衣

大切な人が傷ついたら自分も傷つくのは人の良い所でもあるし悪い所でもある

春乃海斗

葵衣…………

春乃海斗

お前本当に葵衣か？お前誰？

高宇良葵衣

高宇良葵衣です〜

高宇良葵衣

私のことバカにしてるでしょ

春乃海斗

え、うん

高宇良葵衣

は？

春乃海斗

だってお前数学の小テスト1点だったじゃん

高宇良葵衣

三角取れてるんだからバカじゃないし！

高宇良葵衣

海斗は！？

春乃海斗

俺？4てーん

高宇良葵衣

2問しかあってないとか、ぷぷ

春乃海斗

お前三角って1問も正解じゃねぇじゃん、ぷぷ

高宇良葵衣

してるよ！

春乃海斗

三角は正解って意味じゃねぇんだよ！

高宇良葵衣

はぁ！？

………ねぇ、あの子達大丈夫かしら

きっとうちのラーメンが美味しすぎたんだな

違うと思うけど

春乃海斗

あ〜〜〜〜〜

高宇良葵衣

ん〜〜〜〜〜

春乃海斗

俺さ〜

高宇良葵衣

なに〜？

春乃海斗

ほんとバカだよな〜

高宇良葵衣

わかる〜

春乃海斗

こんな俺が夏帆ちゃんのこと好きでいていいのかな

春乃海斗

散々傷つけて、もう傷つけないって決めてたのに

春乃海斗

結局こうなってるし

高宇良葵衣

…………私は好きでいるのに理由なんていらないと思うし

高宇良葵衣

その人を想う気持ちがあればいいと思うけどな〜

春乃海斗

人を想う気持ち？

高宇良葵衣

うん

高宇良葵衣

好き〜とか大好き〜とか

高宇良葵衣

人って愛されるだけで幸せなんだよ

春乃海斗

………………

高宇良葵衣

それに、この人生傷つかない人もいないし傷つけない人なんていない

高宇良葵衣

結局は人生同じ過ちを繰り返すんだよ

高宇良葵衣

これに正しいとか正しくないとかなくて

高宇良葵衣

これが"人生"

春乃海斗

…………情けなくなっちゃうのも？

高宇良葵衣

…………うん

春乃海斗

謝りたいって、思うことも？

高宇良葵衣

うん！

高宇良葵衣

帰ろ！海斗！

春乃海斗

………おう！

恋乃美夏帆

その好きって、どういう好き？

秋宮琉唯

え？

仲乃明莉

………え、夏帆ちゃんと海斗先輩って

仲乃明莉

付き合ってるんじゃないの？

恋乃美夏帆

！？

恋乃美夏帆

つ、付き合ってない！と、友達だよ！

仲乃明莉

え！？そうだったの！？

秋宮琉唯

休日2人で出かけるくらいだから付き合ってんのかと思ってた

恋乃美夏帆

そ、そんな！私なんかが海斗くんと付き合うなんて出来ないよ！

恋乃美夏帆

それに、海斗くんが私なんかのこと好きになんてならないよ！

恋乃美夏帆

絶対………

仲乃明莉

そんなことないと思うけど…………

秋宮琉唯

でも、夏帆先輩が本当に心配してるのは相手に伝わってると思うし

秋宮琉唯

うざいなんてこと思ってないですよ

恋乃美夏帆

…………うん

恋乃美夏帆

(なんでだろう)

仲乃明莉

琉唯くんってよく熱ひくんだよね？

秋宮琉唯

は？誰情報だよ

自分で言った言葉に

仲乃明莉

彰斗くん

秋宮琉唯

やっぱりあいつか

自分で傷ついてるのは

恋乃美夏帆

………もう少し、ここにいてもいい？

仲乃明莉

もちろん！

秋宮琉唯

なんなら1日中いてもいいですよ

秋宮琉唯

俺らもたまにずっとここいるし

仲乃明莉

ね〜

恋乃美夏帆

そんなにサボっちゃって大丈夫なの？

秋宮琉唯

一夜漬けでなんとかなりますよ、案外

仲乃明莉

琉唯くんは自主学習をちゃんとしなさい

秋宮琉唯

え〜

恋乃美夏帆

(この2人本当に仲がいいな〜)

ﾋﾟｺﾝッ

恋乃美夏帆

！(誰からだろ)

恋乃美夏帆

！……………

ｽｸッ

仲乃明莉

！夏帆ちゃん？

恋乃美夏帆

2人とも、ありがとう

恋乃美夏帆

私、行かないと！

仲乃明莉

え！？夏帆ちゃん！？

ｶﾞﾁｬﾝッ

秋宮琉唯

…………行っちゃったな

仲乃明莉

うん………

仲乃明莉

でも

大丈夫だよ、絶対

恋乃美夏帆

(早く)

恋乃美夏帆

(早く海斗くんに会いたい！)

海斗くんに出会って

初めて学校に早く行きたいと思った

初めて学校を楽しみたいと思った

諦めてたこと

今は諦めたくないって思うことだってある

おい！どこ行くんだ！

待ちなさい！

ｶﾞｼッ

恋乃美夏帆

っ…………

まだ学校の時間だろ

早く戻りなさい

恋乃美夏帆

…………先生

恋乃美夏帆

悪く思わないでくださいね

は？何を言ってるんだ

早く教室に

ｶﾞｼッ

！…………

ﾄﾞﾝッ！

くぁっ………！

恋乃美夏帆

わ、久しぶり背負い投げしたな

恋乃美夏帆

やっぱり劣ってる

もうこんなことしないと思ってたけど

やっぱり人生って色んなことがあるんだな

恋乃美夏帆

よし………！

だから約束をした

海斗くんが私を楽しませてくれる代わりに

私は海斗くんと一緒にいることを

海斗くん

私、一つ気づいたことがあるんです

海斗くんと出会って今日まで

色んなことがあった

その中で見つけたんです

小さい光を

その小さい光は日に日にどんどん大きくなっていきました

成長していくその間に

たまに傷ができるんです

この傷は、苦しいほど痛いけど全然嫌じゃない

むしろ嬉しいくらいくらいなんです可笑しいですよね

海斗くん

私はきっと恋におちているんです

可笑しいくらい、海斗くんのことが好きなんです

恋乃美夏帆

はぁっ、はぁ

恋乃美夏帆

(海斗くんは、まだいない)

恋乃美夏帆

(ちょっと早く着きすぎだかも)

※学校から約15分で来た

恋乃美夏帆

(そういえば、先生大丈夫だったかなぁ………)

恋乃美夏帆

(後でちゃんと謝らないと)

春乃海斗

夏帆、ちゃん？

恋乃美夏帆

！海斗くん！

春乃海斗

え、え？もう来てたの！？

恋乃美夏帆

あ、はい

恋乃美夏帆

連絡もらって多分15分くらいで来ました

春乃海斗

(15分？俺が連絡してから15分できたの？)

春乃海斗

(あと20分くらいでつくよ的な連絡して？)

春乃海斗

すっご

恋乃美夏帆

え？何がですか？

次回予告！

あーなってこーなってまぁなんとかなる！

きっと私は恋におちている

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

わんぽち

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

きっと私は恋におちている

第14話 - 『きっと私は恋におちている』第14話

作者の他の作品すべて見る

#恋愛の新着小説
一覧

関連するタグ

きっと私は恋におちている

第14話 - 『きっと私は恋におちている』第14話

作者の他の作品すべて見る

#恋愛の新着小説一覧

関連するタグ

#恋愛の新着小説
一覧