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コメント
2件
すごーい!説得力がある、、
すごくお気に入り
藤澤涼架
若井はシチューを2杯も食べた
鍋はもう空っぽで、嬉しくて心は満たされた
若井滉斗
僕はあのことを思い出しちゃうから、 避けてきたのに
普通に見ようとする若井の気がしれない
若井は返事も聞かず再生する
若井は面白半分でやったことかもしれないけど
僕にとっては面白いことじゃなくて
それは若井もなんとなく気づいてると思ってたけど
そんなことなくて
悲しくて若井に背を向けてふて寝した
若井滉斗
振り向くと涼しげな顔で涼ちゃんが寝てた
ここ最近、俺が気持ち悪い
仲間で、友達で、男で
そんな涼ちゃんのことばっかり頭に浮かぶ
目についたブランケットを優しく涼ちゃんにかける
涼ちゃんは、花みたいな人だ
俺の生きる世界には咲くことがない花
でも元貴が種を蒔いた
水をあげないと枯れちゃうし
あげすぎると枯れちゃう
そよ風でも揺れて
踏まれたら折れちゃいそうな茎
でも根っこが力強く張り巡らされていて
美しい花
また、気持ち悪いこと考えてた
「白熊の様に涼しげで居たいの」
「でもこの熱意は募る」
若井滉斗
若井が出てくる夢を見た
肩には若井が掛けたであろうブランケットが
一瞬嫌いだけど、やっぱり好きで
「狼の様に強気で居たいの」
「でもその自信は見当たんないの」