夢主
ただいま、ボス
そう言っても返事は無い
すると、ある方向から声が聞こえた
ボス
暗殺計画はどうなっている
どうやら、電話をしているようだ
盗み聞きする訳では無かったが
気になってしまったので聞き耳を立てていた
ボス
ふむ、そうか
ボス
であれば、雄英高校ごと燃やせ
高校…を、燃やす?
なんで、どうして、?
ボス
証拠隠滅になるだろう
ボス
ん?私の養っている子か?、、あいつは上手くやるだろう
ボス
死んだらそこでおしまいだ
そうだ、、私は殺し屋だ
使えない人は切り捨てられる
死んだらおしまい
ただそれだけなんだ
私は、こっち側の人間
出久や焦凍みたいな
そっち側の人間じゃない…
ボス
きてたのか、
夢主
はい、
ボス
暗殺計画はどうだ?
ボス
〝相澤消太〟の
そうやって聞かれると思っていた
夢主
…順調です
ボス
明日、USJだろう
ボス
その時に、ターゲットと二人きりになってやれ
夢主
えっ、
やれというのはきっと
殺せということだろう
ボス
他にも殺したい奴が高校いてな、そっちに時間がかかりそうなんだ
ボス
だから、こっちの件は手短に済ませたい
ボス
それとも、情が湧いたのか?
夢主
い、いや、違います、!
そんなんじゃない、
そんなんじゃないんだ、きっと
だけど、どうしてだろう
どんどん呼吸がしずらくなってくる
ボス
それじゃあ、頼むぞ
夢主
はい、
そう言うと、ボスは姿を消した
この暗闇の中の奥底へ
この息苦しさは、どこからむせ上がるのか
私は、知れない
ただ、誰もいないこの暗闇が
だだっ広いなと思う
私の心のように
何も入ってなくて、すっからかんだ