あんな出来事、思い出したくなかった
思い出してしまったら、もう
あれが現実なんだって、夢じゃないんだって
受け入れなきゃいけないような気がしたから
I.
I.
I.
気持ちを切り替えて今、俺ができることを
いや……
俺しかできないことをしよう
俺はメンバーに話があると連絡した
俺が刺された日のこと、
ほとけのツイートの件は乗っ取りなんだということを
全てメンバーに話そうと思った
きっと、これが今の俺がしなきゃいけないことだ。
N.
はやく話して、一刻も早くほとけの元に行きたい
でも、そんな気持ちを抑え
深呼吸して、落ち着いてから口を開く
I.
どうしても話さなきゃいけない、大切なことがある
Y.
I.
ほとけのツイートの件の真実についてや
S.
I.
包み隠さず、全て話した
何もかも、すべて
R.
S.
I.
I.
そいつが乗っとんたんや
R.
N.
Y.
ずっとほとけのことを責めてた
それぞれが思い詰めた表情をして下を向いている
今、俺の話を聞いてほとけのことを信じてくれたのは
よかった、よかったけど……
みんなが、もっと早くほとけのことを信じていれば
ほとけがあんなに傷つかなくてよかったのに
そんな時、がたっと、唐突に椅子が大きく音を立てた
音のする方を見れば初兎がいた
今にもこぼれ落ちそうな涙を堪えて立っている
I.
S.
話しかけようとした、俺の声を遮って
初兎は病室を飛び出してしまった
この時、すぐに引き止めに行くべきだったんだと思う
そうすれば、あんなことにはならなかったのに
そんな、後悔をすることになるとは
この時の俺は思ってもいなかったから
離れていく、彼の背中をただただ見つめていた。
リリン
リリン
飛び出して行った白くんはどうなるんでしょうね〜
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡1000
リリン
♡いったら今日中にもう1話出しますっ







