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第2話
初任務
⚠️オリキャラが出ます!苦手な方はここでストップ!⚠️
警報が鳴り響く中、 澄香は支給された防火服を静かに手に取った。
マキが隣で装備を着込みながら、 ちらっと澄香の方を見た。
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
澄香の指先は迷いなくベルトを締め、 バックルを固定していく。 手際が滑らかで、動作に無駄がない。
真希 マキ
マキがそう思った瞬間、澄香が手袋をはめ終える。
桜備 オウビ
「はい!」
澄香も最後にヘルメットを被り、静かに呟いた。
澄香蒼月 スミカアオツキ
出題車内_
エンジンの唸りと共に車が走り出す。 赤い光が車内を断続的に照らす。
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
真希 マキ
森羅が前の席から声を掛けた。
森羅 シンラ
澄香蒼月 スミカアオツキ
その“はい”は小さく、それでもしっかり響いた。
火縄 ヒナワ
桜備 オウビ
澄香蒼月 スミカアオツキ
真希 マキ
燃えさかる建物の前に到着。 住人たちが叫び、煙が夜空を黒く染めている。
桜備 オウビ
真希 マキ
桜備 オウビ
火縄 ヒナワ
桜備 オウビ
シンラが足に炎を纏い、勢いよく飛び上がる。
アーサーと続いて突入。 澄香とシスター、桜備が後に続く。
桜備 オウビ
澄香蒼月 スミカアオツキ
右手を前に出す。 空気が震え、青い焔が静かに広がる。
その炎は音を立てず、赤を飲み込み、周囲の火を沈めていった。
シスター・アイリス
森羅 シンラ
アーサー・ボイル
桜備は静かにその様子を見つめながら、
桜備 オウビ
と小さく呟く。
その瞬間、背後から火縄の声。 無線越しに淡々と伝える。
火縄 『...当然だ。元、伝導者だからな』
全員の動きが止まった。 音も、炎の揺らぎも、瞬間的に静止する。
森羅 シンラ
アーサー・ボイル
真希 『ちょっと待って、それって本当で すか!?』
澄香は何も言わず、青い焔の中に立っていた。
桜備 オウビ
桜備 オウビ
澄香蒼月 スミカアオツキ
ギィィィン――ッ。
澄香は両手を胸の前で組み、目を閉じた。青い光が揺らめく。
次の瞬間、炎が細く伸び、彼女の手の中で青い槍へと変化した。
アーサー・ボイル
桜備が目を細める。
桜備 オウビ
澄香は何も言わず、前へ歩き出す。
そこには――まだ人の姿を残した焔ビトが、ゆっくりと立っていた。
桜備 オウビ
澄香蒼月 スミカアオツキ
桜備 オウビ
シスター・アイリス
シスター・アイリス
澄香が穂先を構える。 槍が光を増し、青い焔が優しくゆらぐ。
ギュイン――ッ。
シスター・アイリス
シスター・アイリス
澄香蒼月 スミカアオツキ
衝撃も爆音もなく、 ただ――青い炎が音もなく包み込み、焔ビトが穏やかに消えていく。
シスター・アイリス
澄香は槍を解き、炎を消した。
森羅 シンラ
アーサー・ボイル
真希 マキ
森羅 シンラ
火縄が腕を組みながら短く言う
火縄 ヒナワ
澄香蒼月 スミカアオツキ
無表情で床を見ていた澄香の頬が、 ほんの少しだけ赤くなっていた。
澄香蒼月 スミカアオツキ
人々の拍手に囲まれる中、澄香の唇の端が緩んだ。
車内_
車の中は、いつになく穏やかだった。 真希がシートに体を沈めながら言う。
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
森羅 シンラ
澄香蒼月 スミカアオツキ
一瞬、車内が静まり返った。 森羅が目を瞬かせて、前の真希を見た。
森羅 シンラ
真希 マキ
真希はゆっくりと澄香の肩に手を置いた。
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
真希 マキ
マキは優しく笑いながら、まるで妹をあやすように澄香の頭を軽く撫でた。
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
真希 マキ
その声に、澄香の頬がほんのり赤く染まる。 慣れていない――けれど嫌ではない。
澄香蒼月 スミカアオツキ
森羅が前の席から振り返り、 照れくさそうに笑いながら言った。
森羅 シンラ
森羅 シンラ
澄香蒼月 スミカアオツキ
森羅 シンラ
アーサーが鼻で笑う。
アーサー・ボイル
森羅 シンラ
アーサー・ボイル
森羅 シンラ
運転席から火縄がため息をつく。
火縄 ヒナワ
桜備が笑って頭をかきながら、
桜備 オウビ
桜備 オウビ
澄香蒼月 スミカアオツキ
澄香は短く頭を下げた。 その表情はほんの少しだけ柔らかかった。
澄香蒼月 スミカアオツキ
真希が笑いながら言う。
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
シスター・アイリス
車内に柔らかい笑いが広がる。 桜備が前を見たまま微笑み、 火縄が無言で頷く。
真希 マキ
澄香蒼月 スミカアオツキ
真希 マキ
森羅 シンラ
アーサー・ボイル
火縄 ヒナワ
澄香は思わず、口元にほんの小さな笑みを浮かべた。
自分でも気づかないほどの、 けれど確かに“温かい”笑顔だった。
こういう感じでこれから書いてこうと思います!
よく読んどいたほうが次回の話が面白くなります!
次回
消防官新人大会