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マフィア物語－side麗－

第10話 - 外伝誰そ彼

287

2024年08月05日

#マフィア物語

#創作

#スピンオフ

華

こんばんは

華

きっと今の私はクタクタになりながら投稿している事でしょう。

華

理由は本日、8/5月曜日は部活の合宿が終わったばっかりだからです。

華

計画的にやる偉い子（宿題は別）なので8/1 0:30に書き終わりました。

華

以上自慢終わり。

華

今回、外伝です。

華

本編へどうぞ

きっかけは些細なことだった

禮

麗、帰ってこないね。

由希

別に勝手に帰ってくるでしょ。

由希

心配するような年齢でもないんだし。

そうよ。あの子なら大丈夫よ。

禮

大丈夫？何がさ。

禮

ただ関わりたくないだけだろ。娘なのに。

親にむかってその口の聞き方はなんだ、禮。

禮

妹の味方して何が悪いんだ。

禮

麗がどれだけ苦しんでるか知らないくせに。

禮

放って、追い詰めて、傷つけて！

お前に何が…

禮

分かってるよ！

禮

俺がアンタ達と同じで何にも麗に出来て無い事くらいさ！

由希

なんでアイツを擁護するの。

由希

なんでよ！！！

禮

妹を守って何が悪い。

由希

アイツなんかほっとけばいい！

由希

だってアイツは”出来損ない”なんでしょう？！！

禮

……本気で言ってるのか？

由希

当たり前じゃない！！父さんと母さんが聞き飽きるほど……

禮

……もういい。探してくる。

行くな。

禮

誰が言うことを聞くか

禮、ほっとけ。あんな出来損ない。

禮

あ゛ー！分かったよ！

禮

探しに行かなきゃいいんだろ？！

何処に行くんだ

禮

自分の部屋だ。アンタらみたいなクズと同じ部屋に居たくない。

禮、貴方ねぇ！

禮

育ててくれたことには恩を感じてる。

禮

でも、娘を蔑ろにするやつは親とは思わない。

由希

禮兄…

なんであんな生意気に育ったんだ。

由希、お前は禮や麗のようになるな。

そうよ。私達の希望なのよ。

もう、貴方しかいないんだから。

由希

…うん。

アイツに負けないように

由希

頑張る。

禮は勉強は出来るのに……

なんであんなヤツを庇うのか分からない。

優しいのだろうけれどベクトルが違うのよね。

麗は……パッとしない。

下の子は上を見て育つから頭良くなるはずなのだけれど。

アイツは、麗は、

私と同じ歳の時を比べたら

全然アイツのほうが頭が良い。

今の、学年が違う時を比べているから上に立てるだけ。

それに父さん、母さんは気づいてない

由希

（いい。そのままで。気づかないで……）

由希は勉強も出来るし、思いやりもある。

良い子ね。

由希

……ありがとう。

だが……麗に抜かれないよう頑張るんだな。

アイツが出来損ないなことには変わりないが、出来損ないも出来損ないなりに努力するだろう。

由希、お前を抜くために。

由希

…なんで、比べるの…？

由希

アイツが出来損ないなら比べなくていいじゃない！！

気づいたら電気は消えていて

自分の手には血のついた包丁が握られていて、

両親が横たわっていた。

理解したくなどなかった。

でも、両親が死んでしまっているのは事実で。

由希

……私…？がやった…の？

禮

なんで、電気が……

禮

……は？

由希

これは、違くて！！

禮

いい、黙ってろ。

そう突き放されてから何も考えられなくなった。

その後禮兄と家を離れて、協会に入った。

協会には両親の死の事後処理と引き換えに入った。

2年も経つとアイツの姿がチラついて、

最近はアイツのふりをするという命令に従っている。

正直嫌で仕方ない。

禮

…変わらないな。

雪

麗が？

禮

お前も変わらないよ。

禮

未だにあの時、麗を置いてお前と一緒に来る判断をしたのが疑問だ。

禮

アイツら…叛逆の徒にはお前を守ると言ったが。

禮

お前と麗が対立した時、俺は麗の味方をする。

禮

俺が味方するわけないだろ。

雪

…分かってるよ。

ギィ

禮。少し遅かったかな？

禮

麗はもう帰ってしまいましたよ。

ギィ

手当て助かった。お陰で今、動けている。

禮

いえ。上司を助けるのは部下の務めですから。

ギィ

すまないね。これから沢山働いてもらう事になるよ。

禮

何をすればいいので？

ギィ

うちの立て直しかな。

ギィ

俺が暫く動けなくなるだろうから。

禮

…成程。

ギィ

君にはまだノワールのフリをしてもらうよ。

雪

…はい。

ギィ

連絡は取れると思うから頑張ってくれ。

ギィ

人手が足りないなら国防局にでも申し出てみてくれ。

禮

協力してくれるでしょうか。

ギィ

禮、君はあの連中に好かれている数少ない人材だ。頼む。

禮

はい。

ギィ

さて、俺はもう行くよ。

ギィ

ノワールは抑制剤でもある。君の働きにかかっているからね、立花由希。

雪

…はい。

華

お疲れ様でした。

華

これ以上に「立花由希」という人物を掘り下げる予定はありません。

華

何か思いついたり、補足することがあれば書きます。

華

また次回お会いしましょう。

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