ガコンッ
恭平
え?
今、この部屋から音がした。
誰かいるの?
ガチャ
恭平
え?…………○○?
そこには、手足を縛られ、口を塞がれた○○?がいた。
恭平
大丈夫?………じゃないよな。
とりあえず、手足と口を自由にした。
○○
………………はぁ、はぁ、ありがとうございます。…………お兄ちゃん。
恭平
○○?○○で、あってる?
○○
…………あってます。助けてくれ
恭平
なんで、こんなことに、
○○
………………………虐待
恭平
え?
○○
…………なんの理由もなく虐待されているの。
恭平
…………辛かったな。
○○
……………うぁぁぁぁん(泣
こんな事になってたなんて、知らなかった。
嘘を言っていた家族に、怒りがこみ上げて来る。
恭平
………よし、俺が助ける。
もう、こんなひどいことは、させない
恭平
辛かったな。
そう言われ、不覚にも泣いてしまった
優しさなんて貰えなかった日々、
そんな日々から突然貰った優しさ、
泣かないなんてことは、出来なかった
恭平
よし、俺が助ける。
え?何するの……………………
恭平
行くよ
○○
……………………
黙ってついていった。
姉
お兄ちゃん!遅かっ
恭平
これ、どうゆうこと?
姉は私を見てびっくりした。
姉
……………え?
母
あんで○○が
恭平
なんで、うそついた?
姉
…………………じゃん、
恭平
は?
姉
こんな奴、生まれてきたことが間違いじゃん!
姉
こんな奴は、こうやって生きていくしかないんだよ!
…………私はこう思われていたんだと、改めて感じた。
恭平
…………最低だな
恭平
○○は貰ってく
母
ちょっ、何勝手な
恭平
お前らの方が勝手なことしてんだろう!
恭平
…………もう、お前らには、会わない。
恭平
じゃ、さよなら。
姉
お兄ちゃ…
バタン
お兄ちゃんに連れられ、
新しい世界へと、足を
踏み出した







