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亜美
（人って死んでほしい人いるのかな)
亜美
（人生一回でも)
雪奈
何ボーッとしてんの
亜美
えっ、してた？
雪奈
してたよ
雪奈
何考えてんのよ
亜美
うーんわかんない
雪奈
何それ
雪奈
私もあるよ無意識にボーッとしてること
亜美
（死ぬ話なんて)
亜美
（何考えてんのよ私)
雪奈
行こう
雪奈
遅れるよ
亜美
うんそうだね
雪奈
ギリギリー
亜美
セーフ
森川
セーフじゃなんだろ
森川
もう始まってるぞ
竹山先生
二人とも遅刻しない
竹山先生
今日は許すけど今度はないからね
亜美
はーい
雪奈
ごめんなさい
竹山先生
早く席ついて
竹山先生
今日はへんかもしれないけど
竹山先生
みんな死んでほしいって思った事ある？
雪奈
何急に
亜美
（死んでほしい人…)
竹山先生
亜美さんはあるんですか？
亜美
えっ
亜美
いや、ないですけど
竹山先生
私はあります
雪奈
えっ、あるの
亜美
（先生あるんだ)
竹山先生
中学生の頃好きな子がいて私の友達が応援してくれたの
竹山先生
でも、好きな人と付き合ったのは私の友達だった
森川
それだけで？
森川
死んでほしいって
竹山先生
その後聞いたんだけど私の友達その好きな人とすぐ別れたみたい
竹山先生
付き合ったのは私の悔しむ姿が見たかったから
雪奈
何それ、酷っ
亜美
（可哀想)
竹山先生
という事で毎日嫌いな人投票しましょう
亜美
なんですか？
竹山先生
みんな毎日死んでほしい人の名前を書いてルーレット順に一人ずつ引いていって
竹山先生
発表する
竹山先生
でも、これは約束して
竹山先生
その事は誰にも言わない
亜美
私やりたくないです
竹山先生
ダメだよ
竹山先生
このクラスみんなでやる
竹山先生
このクラスの秘密だからね
亜美
こんな授業しても楽しくないですよ
雪奈
そうよ
雪奈
投票って何よ
雪奈
私達やらないから
雪奈
嫌いな人なんていない
森川
……
亜美
森川はいるの？
森川
えっ、…
雪奈
いるのか
亜美
私やりませんから
竹山先生
ご勝手に
雪奈
行こう
亜美
うん
亜美
ねぇ、大丈夫かな
亜美
私達のクラス
雪奈
大丈夫じゃないよ
雪奈
竹山先生いかれてるし
雪奈
森川が参加するなんて
亜美
嫌いな人は死んでほしい人と一緒じゃない？
雪奈
そうだね
雪奈
ここではっきりさせようよ
亜美
何を？
雪奈
嫌いになった事ある人
雪奈
私言うから
亜美
うん…
雪奈
私は元彼
亜美
なんで？
雪奈
別れようって言ったの
雪奈
でも、私が他の彼氏が出来てからストーカーしてきて
雪奈
死のうと思った
雪奈
でも、森川が助けてくれたの
雪奈
その時から好きだった
亜美
えっ、好きだったの‼️
雪奈
うん
雪奈
亜美は？
亜美
私は…
亜美
いない
雪奈
えっまじで
雪奈
でも今森川何してるんだろ
亜美
教室にいるんじゃない？
竹山先生
サァ投票
森川
あの投票は会いたい人でいいんじやないですか？
竹山先生
うーんそれいいね
竹山先生
じゃ書いて
竹山先生
二人ともそれならいいでしょ
亜美
はい…
亜美
（会いたい人…)
雪奈
私はじいちゃん
森川
俺は…
亜美
えっ、なんて？
森川
だから…
亜美
はっ夢だった
お母さん
早く起きなさい
亜美
うん
亜美
夢だよね
雪奈
おっはよ〜
亜美
あのさ、一年前の事覚えている？
雪奈
うん、森川でしょ？
亜美
うん、私その夢見たんだ
雪奈
まじか
雪奈
てか、亜美なんて書いたんだっけ？
亜美
出さなかった
亜美
でも次の日森川が病気で死んだから書いたの
雪奈
なんて書いたの？
亜美
森川に会いたいって
亜美
もう一回会いたいって
亜美
でも、森川なんて書いたんだろ
雪奈
うーんわかんない
亜美
……
竹山先生
おはようございます
雪奈
おはようございます
亜美
（いつも森川の席空いてる)
亜美
（えっ森川…)
そこには森川が立っていた
亜美
森川…
森川
ごめん死んじゃって
森川
病気で死ぬって知ってたし
森川
いつ死ぬかずっと考えててた
亜美
一つ言いたい
亜美
紙になんて書いたの？
森川
これ読めばわかるでしょ
森川
もう行くね
亜美
えっ、ちょと
亜美
（消えちゃたよ)
亜美
（あれ紙…)
上から紙が落ちてきた
紙にはこう書いてあった
未来の自分に会いたい
死ぬってわかってるけど100歳まで生きてみたい
でも、もう死ぬから未来の自分に会えない
でも楽しかったから良いよ
亜美
書いたのは未来の自分
見て下さってありがとうございます
他にも作品を出すのでお楽しみください
本当に見て下さってありがとうございました
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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