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久しぶりの休みの日 ゴロゴロしてスマホをいじってたら 心臓が一気にざわついた。 「熱でた」「しんどい」 直弥から届いた短いメッセージ。 ただそれだけが送られてきた。
颯斗.
考えるより先に、 俺はバッグを掴んで走り出していた。 合鍵はちゃんとポケットに入ってる。 向かってる間は ずっと胸がざわざわして 落ち着かなかった。
玄関を開けるなり、靴を脱いで部屋に入ると、 ベッドの上でなおくんがぐったり横になっていた。
颯斗.
直弥.
弱々しく俺を見上げるその顔は真っ赤で、 額にはじんわり汗が浮いている。 目はいつもより潤んでいて、 熱でとろけそうなほどきゅるきゅるだ。
颯斗.
直弥.
颯斗.
颯斗.
急いで枕元に座ると、なおくんが俺の手をぎゅっと 掴んできた。
直弥.
颯斗.
その必死な声に、胸がぎゅっと締め付けられる。 不安だったんだろうな…… 一人で心細かったんだろうな……。
颯斗.
直弥.
颯斗.
直弥.
上目遣いで懇願されて、完全に負けた俺は―― 片手はなおくんに握られたまま、 片手でスマホを操作して出前を 注文することにした。
颯斗.
届いたおかゆを温めて、机に置く
颯斗.
直弥.
颯斗.
素直に口を開けて食べる姿が可愛すぎて、 つい笑ってしまう。 本当に子どもみたいだ。
颯斗.
直弥.
颯斗.
なおくんは照れることなく、ふにゃっとした 笑顔を見せてくる。
食べ終わると、なおくんが俺の袖をつかんで 離さない。
直弥.
颯斗.
ベッドに横になると、なおくんがすぐに 俺にくっついてきた。 熱で頬が赤くなってて、 瞳がとろんとしてる。
直弥.
そう呟いて、ふいに俺にちゅっと キスをしてきた。
颯斗.
直弥.
完全にデレモード全開だ。 俺はもう心臓がもたない。
颯斗.
直弥.
颯斗.
そう言うと、なおくんは安心したように 目を閉じた。 その寝顔を見つめながら、俺は彼の額に そっと口づけた。
颯斗.
熱でふにゃふにゃになってるなおくんも、 甘えてくるなおくんも、全部愛しくて たまらない。 俺はその手を握ったまま、 朝までずっと側にいた。