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ザクッザクッザク
辺りに土を掘る音が響き渡る。
飯澤 華
午後11時。雨が降っている中、私は泣きながら穴を掘っていた。
今日死んじゃったペットの犬。チャーリーを埋めるためだ。
ウエイター
私は声をかけてきた人物を見てギョッとした。頭に羊の被り物をしている。
飯澤 華
飯澤 華
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
ウエイターの優しい声に、私は落ち着いた。
ウエイター
飯澤 華
私はウエイターのあとへ続いた。
飯澤 華
今日は散々な一日だった。
付き合っていた阿部先輩には「お前と付き合っててもつまらない。」と振られて。
家に帰ったらチャーリーが死んでて、それからずっと雨の中埋めれる場所を探してた。
飯澤 華
その時、先程のウエイターが来た。
コトっ。
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
学校が終わってから何も食べてなかったから私はみっともなくスープにがっついた。
口に入れた瞬間、私は思わず溜め息が出た。
飯澤 華
口の中にジュワッと広がる玉ねぎの甘み。胡椒の香ばしい風味が口の中に拡がって、まろやか且つクリーミーな口当たりなスープ。
「ほっぺたが落ちそう。」と初めて心の底から思った瞬間だった。
飯澤 華
ウエイター
ウエイターが謙遜気味に微笑む。
飯澤 華
次の言葉を聞いた瞬間、私の笑みは一瞬で消えた。
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
飯澤 華
飯澤 華
ウエイター
カチャッ。
そう言ってウエイターは机の上に私のイヤリングを置いた。
飯澤 華
私は思わず嘔吐(えず)いた。
飯澤 華
飯澤 華
ウエイター
ウエイター
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
ウエイター
飯澤 華
飯澤 華
こんなに美味しいスープ生まれて初めて食べた。
飯澤 華
私はその後黙々とスープを食べ続けた。
ウエイター
飯澤 華
飯澤 華
ウエイター
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
ウエイター
飯澤 華
物凄く穏やかな声でそう言われると、狂気じみた台詞でも普通に感じてしまうのが恐ろしい。
ウエイター
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
飯澤 華
3日後 学校終わり
地域の人
地域の人
地域の人
飯澤 華
飯澤 華
私は瀕死のポメラニアンを抱き上げる。
ウエイター
ウエイター
飯澤 華
肉のジューシーさにバジルの爽やかさが物凄くあっている。
チーズのクリーミーさは心地よく、ゆっくりと小腹に溜まっていく。
飯澤 華
常緑 司
飯澤 華
常緑 司
飯澤 華
常緑 司
飯澤 華
飯澤 華
常緑 司
常緑 司
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
常緑 司
飯澤 華
飯澤 華
凄く美味しそう
ウエイター
ウエイターがスっと私にメニューを手渡す。
飯澤 華
飯澤 華
常緑 司
飯澤 華
歩いていく常緑くんの背中を見届けた。
飯澤 華
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
次の日の夜
阿部先輩
飯澤 華
阿部先輩
ヘラヘラ笑う阿部先輩を無視して、私はウエイターに話しかける。
飯澤 華
ウエイター
阿部先輩
飯澤 華
ウエイター
飯澤 華
ウエイター
阿部先輩
ウエイター
阿部先輩
コトっ。
ウエイター
飯澤 華
噛みごたえのある肉で噛めば噛むほど味が出てものすごく美味しい。
常緑 司
常緑 司
飯澤 華
常緑 司
飯澤 華
私は反射的に顔を顰めた。
常緑 司
飯澤 華
常緑 司
飯澤 華
もっと美味しいお肉があるの?
次の日
大家さん
大家さん
飯澤 華
着いてきてくれますか?
ウエイター
コトっ。
飯澤 華
飯澤 華
先輩のお肉とは違って噛みごたえはなく、逆に口の中でとろけるようなお肉。ジューシーで奥歯で噛み締める度に味が滲み出てきて舌が喜ぶ。
空腹には刺激が強すぎるような、付け合せの野菜やパンもあって物凄く贅沢だ。
客
飯澤 華
客
その女性は私に現金10万円を手渡した。
飯澤 華
客
常緑 司
飯澤 華
飯澤 華
常緑 司
常緑 司
飯澤 華
ウエイター
常緑 司
飯澤 華
ウエイター
ウエイター
私は生唾を飲み込んだ。
常緑 司
飯澤 華
ウエイター
『愛する人』です
飯澤 華
常緑 司
ウエイター
常緑 司
飯澤 華
常緑 司
常緑 司
飯澤 華
ウエイター
常緑 司
常緑 司
飯澤 華
常緑 司
私達はキスをするとそのまま食事を続けた。
飯澤 華
飯澤 華
飯澤 華
飯澤 華
飯澤 華
飯澤 華
飯澤 華
最後の晩餐。