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ねこまた
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桜は散った
町を彩っていた薄桃色の花びらは姿を消し木々には鮮やかな緑が顔を覗かせている
春風だけは あの日と変わらず優しく吹いていた
白璃は日傘を差し 白い布で髪と口元を隠したまま町を歩く
白璃
白璃
それでも布は外さない
まだ怖かった
また誰かを驚かせてしまうかもしれない
そんな思いが消えることはなかった
白璃
白璃
ゆっくりと歩き出す
一方、その頃
阿伏兎
神威
阿伏兎
神威は町並みを眺める
店先から漂う甘い匂い
子どもたちの笑い声
行き交う人々
神威
阿伏兎
神威
二人は並んで歩く
さらにその上
建物の屋根
黒い外套を纏った一つの影
その視線は 町を歩く白璃だけを追っていた
?
?
?
?
風が吹く
影は静かに姿を消した
白璃は源蔵の団子屋を目指していた
源蔵(団子屋店主)
白璃
源蔵(団子屋店主)
白璃
白璃
源蔵(団子屋店主)
団子を焼く音が響く
源蔵(団子屋店主)
白璃
源蔵(団子屋店主)
源蔵(団子屋店主)
白璃
源蔵(団子屋店主)
源蔵(団子屋店主)
白璃は小さく微笑む
白璃
白璃
白璃
団子を受け取り、お店をあとにする
町は昼時
人通りも増えてきた
商人
荷車が勢いよく角を曲がる
白璃
突然のことに足が止まる
避けようとした、その時
ぐいっ
誰かに腕を引かれた
白璃
荷車は目の前を通り過ぎていく
神威
穏やかな声だった
白璃は目を見開く
白璃
赤い髪
青い瞳
柔らかな笑み
どこか不思議な雰囲気を纏った青年
白璃
白璃
神威
白璃
白璃
神威
神威はそれだけ言うと、白璃の腕を離した
白璃
神威は振り返る
白璃
神威は少しだけ笑う
神威
神威
そう言って歩き出す
白璃はその背中を見つめた
白璃
白璃
名前も知らない
もう会うこともないかもしれない
そう思いながら、白璃も歩き始めた
少し離れた場所
阿伏兎
神威
神威
阿伏兎
神威
阿伏兎
神威は肩をすくめる
神威
その様子を
屋根の上から、あの影が見つめていた
?
?
?
影はゆっくりと笑う
?
?
風が吹く
白璃は知らない
神威も知らない
二人の出会いを 誰かが静かに見届けていたことを
そして――
白璃を巡る運命が 少しずつ動き始めていることを
コメント
1件
ああ、第10話読んだよ! 春の終わりと新たな出会いが重なって、すごく良い雰囲気だったな。白璃ちゃん、まだ布外せないんだよね…あの恐怖が伝わってくるのが切なかった。源蔵さんの「無理するな」って言葉も優しすぎてじんわりきたわ。そして神威の自然な助け方!「君が無事ならそれでいい」って、何気ない一言なのにカッコよすぎるだろ! でも、屋根の上の影が一番気になる…「まだその時じゃない」って何だよ!物語が動き出しそうな予感がたまらん。続きが待ちきれないよ🔥